makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

「仮面山荘殺人事件」の解説にまたしても!?

東野圭吾さんの「仮面山荘殺人事件」1990年12月に発表された作品。 これは先日知念実希氏の「仮面病棟」の解説で、「某ミステリー作家の某作品を連想した」と記されたことからたどり着いた作品。図書館で1週間に20冊ほど借りて読んだ作品の中に入っていると…

表題作「犯人のいない殺人の夜」

東野圭吾さんの短編集「犯人のいない殺人の夜」の表題作である。 <夜>と<今>二つの時系列で事件が進んでいく。 最初に私がひっかかったのが2度目の<夜>の場面の一人称のあたし。すぐに若干前後して読んでみてこれは、拓也と同じ家庭教師で彼女でもある雅美だ…

「さよならコーチ」~短編集「犯人のいない殺人の夜」より

東野圭吾さんの短編集「犯人のいない殺人の夜」より 「さよならコーチ」 これは、ドラマ東野圭吾ミステリーズの第1話。だったんですね~。主役は唐沢寿明さん。う~ん、かすかに覚えているような、覚えていないような。。。 どんでん返し感がすごかったです…

「白い凶器」~短編集「犯人のいない殺人の夜」より

東野圭吾さん短編集「犯人のいない殺人の夜」より「白い凶器」 物語の最初は、とある恋人同士(?)が殺人の計画を話し合ってる、、、っていう会話から始まるので、いろいろ想像を重ねるわけですが。。。 これぞ、時代を先取りした作品じゃないですか?煙草…

「小さな故意の物語」~短編集「犯人のいない殺人の夜」より

東野圭吾さんの短編集が、ここ何か月にかけて新装版として発売されてます。で、私は東野圭吾さんといえば伏線が絡み合って途中何がなんだかわからなくなりつつも物語に引き込まれそしていつの間にかあれって伏線だったんだぁ~という簡単とともに了読する。…

「時限病棟」の舞台は再び。。。

知念実希人氏の「時限病棟」 先日読み終わった「仮面病棟」と同じ映画化決定!!の帯がついてたので、続編か何か、関連の物語なんだろうと読み始めて。。。っていうかページをめくった目次にはクラウン(ピエロだわね)の文字があり、さらにページをめくると…

「仮面病棟」は解説のラスト部分が気になった!?

知念実希人さんの「仮面病棟」読んだ。 はじめましての作家さん。今年の本屋大賞で「ムゲンのi」が話題になってたけど、私がこの本を知ったのは、もう2年程前かしら?以前のYahoo!ブログのブロ友さんのレビューを詠んで、面白そうだと思ったのよね。 ただ長…

「ルビンの壺が割れた」・・・(+_+)

宿野かほるさんの「ルビンの壺が割れた」読んだ。 表紙に、ネタバレ厳禁!!って書いてますが何か書けばそれはネタバレになる1冊と思われるので。。。はい、「ネタバレ」記事です。 全文無料公開され、単行本化され、そして文庫化。。。もう読まれた方も多い…

「AX アックス」解説より

伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズ第3弾 「AX アックス」やっとたどり着いた。 読み始めて、これはもしや短編集の部類に入るのか??と思いつつも、一気に最後まで了読。了読の感想(?)は、とりあえず本ブログにupしたので、こちらでは、あとがきにあたる(?)…

伍之続「あやかし草紙」より第五話「金目の猫」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第五巻)あやかし草紙より 第五話 金目の猫 おちかちゃん、最終章である。 先の章でおちかの実家丸千で、喜一が嫁を貰い、新たな始まりをうけて、おちか自身も勘一に逆プロポーズという。。。一気に幸せムード満開…

伍之続「あやかし草紙」より第四話「あやかし草紙」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第5巻)「あやかし草紙」より 第四話であり、表題作の あやかし草紙。 なんと、この第四話では、語り手が二人もいるのである。貸本屋瓢箪古堂の若旦那勘一と、都合六度も嫁に行ったという婆様。そもそもこの章は勘一…

伍之続「あやかし草紙」より第三話「面の家」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第5巻)あやかし草紙より 第三話 面の家 「箱に入れて、紐をかけて、雨戸を締め切った奥の座敷に、数えきれないほどたくさん積み上げてあった」という「お面」の話。そしてその「お面」は世間に出したら悪い事をする…

伍之続「あやかし草紙」より第二話「だんまり姫」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第5巻)あやかし草紙より 第二話はだんまり姫。 題名は「姫」のお話だけど、今回語られる物語の主人公は一国様。 十歳の丸坊主の男の子。若くして亡くなったさきのおつぎさま。 この子は、側室の子供で、正室の子供…

「マリアビートル」了読♪

伊坂幸太郎氏の殺し屋シリーズ第2弾 マリアビートル、読み終えました!! いや~。すっきり!!!(笑) マリアビートルの題名は、真莉亜ちゃんと、七尾君。。。ではなかった(^^;いい線言ってたとは思うんだけど。。。でも、はやての車内で活躍した殺し屋さ…

「マリアビートル」 大宮~仙台間でわかったこと。

伊坂幸太郎氏の殺し屋シリーズ第2弾 マリアビートル 東京駅から出発し盛岡駅まで走る新幹線、はやて。 実は、依頼者峰岸が、蜜柑と檸檬が乗ることが決まった時に空席を峰岸が買い切ったというのだから。。。ほんと、お金の使い方を間違ってるよ(^^; マリアビ…

「マリアビートル」 はやて車内(上野~大宮間)

伊坂幸太郎氏の殺し屋シリーズ第2弾のマリアビートル。 東京駅から盛岡駅に向かう新幹線はやての中では3つの事件が進行中。。。 1. 王子に復讐しようとした木村が逆に王子に囚われる。 2. 根岸から息子と預かった身代金の入ったトランクを持って盛岡駅への帰…

「マリアビートル」 はやて車内(東京~上野間)

AXに向けて、グラスホッパーに続き、マリアビートル再読。 確かこの本は、東京駅から終点盛岡駅に着くまでに車内が死体でいっぱいになる物語。。。今現在読み進めてるのが二駅目、大宮駅に着くまだ前なんだけど、すでに物語は混とんとしてきたので。。。 …

伍之続「あやかし草紙」より第一話「開けずの間」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第5巻)「あやかし草紙」より 第一話「開けずの間」 どんぶり屋という飯屋を営む平吉が実家の金物屋「三好屋」で両親、そして6人の兄弟を「行き逢い神」に取り殺されたという物語。 昔、わりと普通にあったという「…

「グラスホッパー」の登場人物

伊坂幸太郎さんとの出会いは割と最近で、2017年10月のこと。「実は恋愛小説そんな読まない説」とのコメントとともにiyostagramにupされたのが伊坂幸太郎さんのAXの写真。気になる人とは同じ本を読みたいって思うじゃない?でも、伊坂さんは未体験で。。。グ…

四之続「三鬼」より第四話「おくらさま」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続(第4巻)三鬼より 第四話 おくらさま 夢かそれとも化かされたか。。。黒白の間での語り手は香具屋「美仙屋」の美人三姉妹の末っ子お梅。梅は時を15の時に時を止めたと言い、美仙屋の守り神「おくらさま」の代替わり…

四之続「三鬼」より第三話「三鬼」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続「三鬼」より表題作の「三鬼」 この物語は、二つの悲劇が語られる。。。 一つは、武家社会で犯罪にあっても、その加害者が自分よりも身分が上、家格が高ければ、それを罪に問おうとすると、家の存続が危うくなる。 そ…

四之続「三鬼」より第二話「食客ひだる神」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続(第4巻)「三鬼」より 第二話「食客ひだる神」 三島屋恒例の春行事、花見と商売を兼ねた席でのお昼ご飯のお弁当を作る「だるま屋」はお花見の季節が終わると、秋口まで商売を休む。。それを不思議に思ったおちかが自…

四之続「三鬼」より第一話「迷いの旅籠」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続(第四巻)「三鬼」 第一話は、めずらしくこの私が良く覚えているお話「迷いの旅籠」 とある村で、お殿様が娘をなくしたのを機に、村のお祭りを禁止した。しかし村のお祭りは田圃の神様を敬うための祭りだから、やめ…

三之続「泣き童子」より「節季顔」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語三之続(第3巻)泣き童子より 最終話「節気顔」 いつもの黒白の間で、おちかは語り手お末に問われる。「亡くなった許婚者の方に、一目でいいからまた会いたいと思うことはおありでしょうか」 そして、語られる話には、かの…

三之続「泣き童子」より「まぐる笛」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語三之続(第3巻)泣き童子より まぐる笛 まぐる。ハリポタファンから言えば、まぐる→マグル=魔法続でない(魔法を使えない)人間のこと。でも、この物語に出てくるまぐるとは、人を食らう妖怪(妖獣?)のこと。恨みが、形を…

三之続「泣き童子」より「小雪舞う日の怪談語り」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語三之続(第3巻)泣き童子より 「小雪舞う日の怪談語り」 前作で、警察沙汰などがあったからって、おちかちゃんが怪談話を聞きに行くってことになった話。 逆さ柱を立てたという大工さんの話。ころんじゃいけない橋で転んで…

三之続「泣き童子」より表題作「泣き童子」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語三之続(三冊目)泣き童子より、表題作「泣き童子(わらし)」 このお話は、とにかく恐ろしい・・・三之続は、女の子同士の内緒話、子供のかくれんぼにまつわるお屋敷と、わりと、和やかな話が続いていたのが一変!! いや…

三之続「泣き童子」より「くりから御殿」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語三之続(3冊目)泣き童子より くりから御殿 「からくり」を間違えて覚えた幼馴染が「くりから」と言っていたことから語り手の長治郎が名付けたのがくりから御殿。 山津波(土砂崩れ、土石流とかいうやつだね)に飲まれた町…

三之続「泣き童子」より「魂取の池」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語も三冊目(三之続)「泣き童子(わらし)」より 「魂取(たまとり)の池」 百物語の語り手は、おちかちゃんと同い年くらいの女の子「文」 彼女はもうすぐ結婚するんだけれども、悋気もちで、そんな娘を心配する文の母親が文…

事続「あんじゅう」より第四話「吼える仏」~終章

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語事続(第二巻)より 第四話は 吼える仏 「暗獣」の物語により縁がつながったちびっこたちと青瓢箪の青野利一郎。 さらにその縁から偽坊主の行然坊。彼と会ってみたいというのを口実におちかは彼を黒白の間に招き、不思議話…