makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

「グラスホッパー」の登場人物

伊坂幸太郎さんとの出会いは割と最近で、2017年10月のこと。「実は恋愛小説そんな読まない説」とのコメントとともにiyostagramにupされたのが伊坂幸太郎さんのAXの写真。気になる人とは同じ本を読みたいって思うじゃない?でも、伊坂さんは未体験で。。。ググってみたら、これは殺し屋シリーズの第3弾とのこと。そこからぼちぼちと読みはじめ、気が付けば2年半。AXがついに文庫化♪ 購入して読み始めたはいいのですが。。。(^^;

まぁね、単体でも十分楽しめるお話なんですよ!でもね、殺し屋さんが他の殺し屋さんのこと回想するんですよ。。。気になるじゃない!?うっすらとは、覚えてるんだけど。。。、面白いほど忘れちゃう私。2冊目のマリアビートル読んだ時から、復習したいなと思ってたわけで。。。

コロナウィルスのおかげで、週末も家に閉じ込められてるこの機会にと読み直し(^^)v

登場人物など、まとめておくことにした次第。。。

 

伊坂幸太郎さん グラスホッパー

 

鈴木・・殺された妻復讐の為「令嬢」という殺し屋会社の契約社員になる。主人公(?)おひとよし

比与子・・「令嬢」での上司。

寺原・・「令嬢」の社長。その長男が鈴木の妻をひき殺した

黄と黒・・・鈴木の勧誘で、人質となった男女。しかし実はスズメバチと呼ばれる毒殺を得意とする実は、殺し屋だった!?

鯨・・自殺屋。自殺させた人たちの幻聴幻覚に悩まされている。その昔一度だけ失敗。ターゲットを自殺させる前に、押し屋に先を越されている。人生清算にあたって、その押し屋との対決を誓う。

田中・・鯨のホームレス仲間、鯨に足を洗うことを勧める。彼が話した「未来は神様のレシピで決まる その本の中では案山子がしゃべって、そんなことを言う」その本っとは、伊坂幸太郎氏の「オーデュポンの祈り」では!?

梶・・代議士。鯨に秘書の自殺を依頼。のちに、岩西を通して鯨の殺害を依頼。

蝉・・ナイフを使う殺し屋。女であろうが子供であろうが躊躇しない。一家惨殺した家で見たフランス映画で「お前は俺の人形だ」「人形でいいので、自由にしてください」というセリフを上司(?)岩西との関係にだぶらせながら、違うことを証明したいと思っている。

岩西・・蝉の上司(?)殺しの依頼をうけて、実行役は蝉。鯨に自殺させられる。

桃・・蝉の情報屋。

槿(あさがお)・・押し屋。寺原長男を押す。

すみれ・・劇団員・・槿の妻を演じる。

健太郎・・劇団員・・槿の長男を演じる、サッカー好きな少年

孝次郎・・劇団員・・槿の次男を演じる、昆虫好きで、小さな声でしゃべる。鈴木の携帯電話を盗み(?)、比与子にうその住所を教える。

 

ざっとこんな感じ??かしらね。別の仕事をしてるはずの殺し屋たちが、寺原長男が殺されたことにより、つながっていく。鈴木が比与子に命令され槿と出会い、令嬢に監禁されたところを蝉に助け(?)られ、押し屋を追ってる鯨に蝉が殺されて・・・

 

つながっていくさまが、なんともドキドキ。

槿一家が、実は劇団員構成だったのもびっくりしたわ!

 

ストーリーの中で、女性陣が話す「危険」についての考察が面白い

まずは、桃が蝉に社員(鈴木)のことを思って言う

でかい台風が来るとするだろ。で、ニュースを聞いた人たちは、外は危険だねぇ、なんて言って、部屋に閉じこもってるわけ。でもさ、最近建物ってのはしっかりしてるから、壁の向こうの様子なんて分からないじゃないか。音もしなけりゃ、雨も見えないってわけ。テレビをつけると、被害状況が映し出されている。そうすると、人ってのはどうするか知ってる?

窓とかドアを開けてさ、外の様子を確かめちゃうんだ。「本当かな」なんて言ってね。みんな、そうだ。でもって、暴風で飛ばされた枝かなんかを顔に受けちゃってさ、けがするわけ。そこにいたって大慌てで、窓を閉めて、それからしみじみと言うわけ。「こりゃひどい台風だぞ」ってね

そして、比与子が鈴木に言う

いくら危ない状況にいてもね、たぶん大丈夫だろう、って思うもんなんだって。危険、と書かれた箱だって、開けてみるまでは、「それほど危険じゃないだろう」って高をくくるわけ。指名手配犯がパチンコ屋に行くのと同じ心理だよ。まぁ大丈夫じゃねえか、って考えてるわけ。急に、大変なことにはならないだろう、って。危険は段階を踏んで訪れると、思い込んでるわけ。肺癌になると言われても、煙草をやめないのと同じ

男性より、女性の方が、危機意識が高いのかな?まぁ、私は女だけど、こんな風に冷静じゃないから、自分は大丈夫!ってわけもなく信じてしまう鈴木さんと同じだけれど。。。

鈴木の奥さんの口癖「やるしかないじゃない」とか、「勝手に決めないでよ」のセリフは何とも力強い。それを信じ実行して生き延びた鈴木さんを、私もしかと見習わねば。。。

 

健太郎・孝次郎兄弟(?)が、「バカジャナイノー」と反対ホームから叫ぶラストが、契約社員であった当時を現実と認識させるのだけど。。。彼らの劇団員という設定がまた私を混乱させている次第(笑)