makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

四之続「三鬼」より第二話「食客ひだる神」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続(第4巻)「三鬼」より

第二話「食客ひだる神」

 

三島屋恒例の春行事、花見と商売を兼ねた席でのお昼ご飯のお弁当を作る「だるま屋」はお花見の季節が終わると、秋口まで商売を休む。。それを不思議に思ったおちかが自らだるま屋の主人を黒白の間に呼んで、そのわけを語ってもらうお話。

お弁当商売で成功しただるま屋主人房五郎は、ひだる神とともにあったという。。。

ひだる神・・・またの名を「餓鬼」ともいう。山道や野道で行き倒れて死んだ者の霊であり、あやかしのものだ。これに憑かれると、誰でも急に激しい空腹を覚え、その場から動けなくなってしまう。

そして、そのひだる神は、お弁当屋のお客さんを引き寄せてくれる食客でもあった!?

食客・・・三国志水滸伝など、唐渡りの軍着物に多い話だ。よく正体のわからない風来坊を拾って寄食させておくと、いざ戦というときには一騎当千の働きをしてくれるとか、実は優れた軍師だとか、新しい武器を工夫してくれる発明家だったとか。そういう役に立つ居候のことを総じて「食客」称する。

コトバンクみたい!?でも、これ、大事なところ。。。。テストには出ないけど(笑)

 

房五郎と、その女房お辰さんがとってもいい人。そしてひだるさんはめっちゃかわいい。以前出てきたくろすけに続く、愛すべきもののけ。。人好きがするくろすけは、人と接することで自身の身を滅ぼしかねなかったのに対し、このひだるさんは、好きなだけ欲望を享受し、そのおかげで、主人(?)に迷惑をかけちゃう(笑)でもそれを受け入れちゃうのが人の愛。ダイエットしないといけない子供と真剣に戦う両親の姿を見るようだ。それもとびっきり、わがままな子供。。。

 

でも、人ともののけは、永遠に一緒には暮らせない。ひだるさんは、なんと、成仏とな!?(^^; オチがすごすぎる。。。でも、楽しい♪♪

 

そんなだけど、ちょっと、心に残った文章が。。。。

どんなに好いものでも、客に飽きられるということはある。そして「飽きる」ことに理由はない。何も悪くなくなくても、誰のせいでもなくても、飽きられるときには飽きられる

めっちゃわかる。。。そしてそれは割と私の得意分野!?

いつも、飽きちゃう方の私なんだけれども、この文章を読んだときに、そっか~ってやけに納得。そうならないために、人は工夫するんだよな。精進するんだよな。人生、ぼ~って生きてちゃ、ダメなんだよ!!って一念発起した気になる。

あ、あくまでも、気になるだけの私だけれど、でもそれだけでも大事なこと!と言い聞かせてみる。。。

 

日曜日の報道番組で、池上彰さんが自宅待機中のちびっこに向かって言っていた。外に出たり集団になることができない、この時期にこそ本を読みましょう!って。。。

私も自宅待機して、一日中本を読んで過ごしたい。体力使わず、頭使わず、お金も使わず、色んな疑似体験ができるんだもの。。。

 

私も、ひだる神さんと仲良くなりたいな(^^)だって、食べても食べても太らないんでしょ♪♪

ほら・・・私ってば、随分と、論点がずれてる( *´艸`)