makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

「マリアビートル」了読♪

伊坂幸太郎氏の殺し屋シリーズ第2弾 マリアビートル、読み終えました!!

いや~。すっきり!!!(笑)

 

マリアビートルの題名は、真莉亜ちゃんと、七尾君。。。ではなかった(^^;いい線言ってたとは思うんだけど。。。でも、はやての車内で活躍した殺し屋さんたちでなく、外にいた槿さんのところで解説されるとは。。。

レディービートル。そのレディとは、マリア様のこと。マリア様の七つの悲しみを背負って飛んでいく。だからてんとう虫はレディビートルと呼ばれる。

あの小さな虫が、世の中の悲しみを黒い斑点に置き換え、鮮やかな赤の背中にそっと乗せ、葉や花の突端まで登っていくのだ。

これより上には行けない、というところまで行くと、覚悟を決めるためなのか、動きを止める。一呼吸を空けた後、赤い外殻をぱかりと開き、伸ばした翅をはばたかせ、飛ぶ。見ているものは、その黒い斑点ほどの小ささではあるが、自分の悲しみをその虫が持ち去ってくれた、と思うことができる。

槿さん。私てっきり、峰岸系統の依頼で仙台駅か盛岡駅に向かってると思ってたのに。。。(きっと作者の思うつぼ!!)昆虫シールを集めてた少年を思い出すくだりは切なかった。。。そう、今回特に、槿さんが、孤独で切なかった。。。

 

で、木村夫妻ですよ。渉君のおじいちゃんおばあちゃん。

蜜柑と檸檬が車内で会う殺し屋たちに、君は寝起きが悪くないかい?と寝起きが悪い殺し屋を警戒(!?)していたその人が!?(笑)

そして、手足を拘束された木村(渉父)が思い出す、昔家に来てた父の部下脱出ショーの繁さんが、「いい知らせと悪い知らせがある」が口癖で有名な仲介業の人とはね。。

さらには、檸檬が木村少年に初めて会った時に語った、「旅客案内情報処理装置」も伏線になってたし!

渉君を起こしてしまったと木村父に謝る繁さんのオチが。。。( *´艸`)

さらには蜜柑と檸檬の復活が、スーパーでの抽選で!って!!

あ、真莉亜ちゃんが、子供が知ってても大人が知らないこともある。。。と行き来のできないこまちに乗ってたオチも笑えた。。。

殺伐とした殺し屋の物語でも、ちりばめられエピソードに笑みがこぼれる。。。

 

木村少年が悪徳すぎて、反吐が出そうになったけど、運の悪い七尾君(だけ?)が、彼の悪に触れることなく、そして悪行を知らずに済んだってのが、よかったなぁと思うのは私だけ?だって、七尾君、殺し屋さんだけど、純粋なイイヒトっぽいから。。

 

 

グラスホッパーの寺原に続き、今回マリアビートルでの峰岸を殺ったスズメバチがすごすぎる。だって、ほとんど描写がないじゃない??AXでも要警戒人物なのかしら。。。

 

「雄一はね、たぶん、しぶといから生きてますよ。渉のことが心配で、執念深く生きてますよ、きっと」

母は、女は、強いのである。。。渉父は、彼自身の父母の職業を知ることになるんだろうか??(笑)