makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

新作を読む前に復讐したらびっくり!?「魔力の胎動」は実に前日譚!

3月に東野さんの新作「魔女と過ごした七日間」が出たのね。帯に、「ラプラスの魔女」シリーズ最新作って書いてあるわけよ。

ラプラスシリーズは、2015年に本編「ラプラスの魔女」が出版されて、続いて2018年にその前日譚っていう「魔力の胎動」が発売されたわけ。もちろん買ってすぐ(っていってもそのころすでに積読本に追われてたからすぐっていうのは気持ちかも!?)読んだわけ。

で、前日譚読んだ感想が・・・「読み終わってもラプラスの魔女がどんな話かさっぱり思い出せなかった」

・・・この反省を生かして、今回は、再読してから新作を読むことにした!笑

東野さんでなくても、このループは私にとって必然なのだ。。

ってわけで、時系列に読むか、発表順に読むか、悩んだんだけれども、発表順に読んだ。やっぱ、作者さんの意図(?)を尊重したいじゃない??ってことで・・・

で2冊を読み終わったので、とりあえず、まとめてみる。

 

 

っていっても、ラプラスの魔女は割愛!本ブログでもこれの感想は書いてない!?読メから引っ張ってくる。これで、結構わかる!笑

これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。というわりに、やっぱり理系なわけで(笑) 親子であり、復讐でありある種の完全犯罪であり。。。東野要素の宝庫であった(笑) ・・・の割には、東野作品読了~♪♪って感もイマイチかな!? 悪くは無いのだけど、期待が大きすぎたか。。。 っとりあえず、スピンオフ読もう♪♪

映画上映を機に再読。 まったく覚えてなかったけれど「甘粕謙人の復讐劇」な物語だったのね。 「ラプラスの魔女」の説明もあったけど。。。 ようするに、凡人には理解不能な、感情移入できない物語。 だから、覚えてないんだ。私だけじゃなくたくさんの人がね。 そんな感想は、ちょっと作者に厳しすぎるかな!?

新作を読む前に復習。発売順にこちらから。 甘粕謙人は事故&手術によって、羽原円華は自ら志願してラプラスの魔女となった。。。 続いて起こる硫化水素による死亡事件は事故か殺人か。その陰にちらほら見える木村という男とそれを追う女。現実的にそれを起こすことは可能なのか。 巻き込まれた感満載の大学教授の青江は最後まで気の毒だったけど、いい働きをしたと思うよ(上から目線ww) ボディーガードの武尾さんに刑事の中岡さん。個性が強いのかそうでないのか、彼らは新作に出てくる??とりあえず、覚書として残しておこう笑

ちなみに、最初に読んだ時に書いてる「スピンオフ」の件。本書発売後にスピンオフが雑誌「野生時代」に掲載されるって事で、はじめてそれ、買ったんだよ。そこしか読まなかった雑誌。さっき開いてみたら、魔力の胎動に収められた第1章のお話でした。

で、「魔力の胎動」である。これは最初の時読んだ本ブログの感想から。。。

第1章~第4章
 鍼灸師のナユタと円華が出会い、問題を解決していく。
 1章スキージャンパー
 2章ナックルボールを投げるピッチャーと、それを受けるキャッチャー
 3章子供が水難事故で死なせた、父と母のそれぞれの苦悩
 4章同性愛者の作曲家
 
雪山といえば阿部ちゃんの雪山シリーズ、スキージャンパーっていえばカッコウとか、
たしかその才能をいかに伸ばすかって作品もあったよね?東野さん。
性同一性障害っていえばちょっと前にドラマ化された片思い、おもいだしちゃうよね東野さん。
なんか、最近、おんなしところ、まわってない??

いや、両方とも、厳しい感想だわ笑 でも、時間がたって、しばらく東野さん読んでなかったから、今回の再読は結構楽しかったよ。

魔力の胎動で、あぁ、ラプラスの魔女では、ここへ飛ぶのね。。的な感じ。

 

1章で、あれま、今回の主役は鍼灸師でもと元俳優のナユタくん。

ラプラスシリーズって、魔女って言葉から「羽原円華」が主人公ってイメージしかなかったんだけど、実は違うんだよね。。。彼女は脇役なんだよ!って声を大きくして行ってみる。知ってるけど??なんて言わないで。。。

 

だからスキージャンパーや、ナックルボールのお話は、以前の東野作品を彷彿とさせながら、円華の力をナユタ君と、そして読者の私たちに認識させる。。。2章では円華のお目付け役の霧宮女子が登場!

で、3章。おぼれた子供湊斗くん。これって!!「羽原手法」って呼ばれてる手術。つまり、ラプラスの主役甘粕謙人くん、そして円華が受けたのとおんなじ手術じゃね??円華のいう「怪物が増えても面倒なだけだし」って言葉には、本編「ラプラスの魔女」での円華の苦悩が垣間見えてる。。。そして、この章で、ボディーガードの竹尾さんが登場!!

4章は衝撃的だったよね。ナユタが元子役(っていっても小学生くらいには大きくなってる)で、甘粕才生の映画に出演してたって!?こうつながりますか。。。で、トラウマの一つとして、プロデューサー水城にいわゆる性的虐待を受けてたって。。。この水城がラプラスの第2の被害者だって私はこの時カン違いしてたけど、あらためて調べるとそれは那須野で、第1の被害者こそが水城だった!!ラプラスの魔女は、甘粕謙人の復讐劇でありながら、前日譚ナユタの復讐をも兼ねてたって事。。。ナユタは、謙人とちがって、ちゃんと人生を歩きなおせた(まぁ、怪物になるっていうすごい変化もなかったけれど。。。)から、復讐なんてすごいことは考えもしてなかったけれど。。。

 

今更ここで。。。だけど。。。ラプラスの魔女の要約。

「甘粕才生」による新しい映画「完璧な家族」を作るために、母と娘を殺され自身も重傷をおった才生の息子「甘粕謙人」による復讐劇である「ラプラスの魔女」。事件の中心となった映画「完璧な家族」の製作を相談されたプロデューサーが第1の被害者「水城義郎」。そして金で目当ての売れない俳優は第二の被害者「那須野」。

 

つまるところ、ナユタが前日譚の主人公だった理由が4章で明かされたって事。。。

 

最後の5章。ラプラスの魔女では「巻き込まれた感満載で、最後まで気の毒。」な役回りの大学教授青江の登場である笑 ラプラス事件に巻き込まれた経緯が明かされるわけだけれども。。。3年前の事件。でも、滑稽な役回りがあてがわれていて、ホント、気の毒笑 でも、その事件にはとっても愛があって、青江が解決に導けて、ホントによかった。。。本編でまぬけな役柄をさらに当てがわれたことへの、作者からのせめてもの心遣いかしら。。。笑

 

で、満を持して読み始めた「魔女と過ごした七日間」、円華らしき女性が主人公と出会った図書館での、車いすの少年が第3章の湊人くん??なんて想像したけど、時間がちょっと合わないのかな。。。まぁ、それはこれからのお楽しみ( *´艸`)

 

とまぁ思ったんだけど。。。第4章のナユタのあった虐待ですよ。なんか、最近聞いたことあるなぁ。。。某有名事務所の事件。。。で、魔力の胎動の帯に櫻井翔くん。びっくりだよ。。。某事務所の件は、昔かぁくんと呼ばれる人を押してたから当時○○へ告ぐ!って本読んでたから、まったく青天の霹靂とかってわけじゃなかったんだけど。帯の映画の宣伝と合わせ、なんだか巡り合わせが・・・って思っちゃいました。

余談でした。

 

「教場X」復帰後すぐ警察学校勤務になったんじゃなかった!

やっと。。。「教場X」、了読にこぎつけました。。。先日偶然目にしてしまったドラマでは、赤楚くんが、銅像のまわりで、事件の痕跡を探し回ってたよ。。。とりあえず、まだ0なんだね。。。なんとか、間に合った!?ことにしよう。。

ってか、そもそも私、目をさされて、病気療養に入り、刑事を務めていくことが難しくなったから、警察学校に移動(?悪いイメージじゃない)になったんだと思ってたんだけど。。。。

第6話の後半でそのあたりのことが書いてって。。。そうだったんだと・・・

 

 

第一話 硝薬の裁き

鐘羅路子(かねらみちこ)

妻を殺された男が拳銃自殺に見せかけた事件。

鍵は娘の呼吸

「捜査中に歩いた場所。それがすべて現場だと思え」

 

第二話 盲信の果て

下津木崇人(しもつぎたかひと)

卒論の単位を出すことができないといわれた学生が教授を突き落とし、事故に見せかけた事件。

いつもなら道場の部下にいう「自分で考えることです」を犯人に述べた風間の意図するところ。が鍵。

「あらゆるものを疑え。徹底的にな」

 

第三話 橋上の残影

中込兼児(なかごめけんじ)

恋人が経営する時計店に泥棒に入られ格闘の末に目を怪我し、生きる希望を失い自殺に追い込んだ犯人を、千枚通し事件(通り魔)の犯人の仕業にみせかけようとした事件。

鍵は、なぜ計画が変更されたか

0の事件でも胃が痛むとといった新人がいた!今回も同様にそのことが鍵となってるのが興味深い。

また、懐かしい感じがする現場=推理ものでおなじみの場所っていうのも面白い。

「犯人になったつもりで動きをシミュレートすることだ。できるだけ過去に遡ってな」

 

第四話 孤独の胞衣(えな)

隼太聖子(はやたせいこ)

妊婦で大学休学中の女子が堕胎を求められた元カレから、今度結婚するけど相手には子供ができそうにないから、生まれてくる子をちょうだいといわれ、男を殺した事件。

「これまでの捜査を思い出せ。すでにヒントは出そろってるぞ」

*聖子が優秀だから?これ!っていった教えは出てこなかった!?気がする

 

第五話 暗中の白霧

神谷朋浩(かみやともひろ)

風間道場の見習いとしてだけでなく、事件の発見者であるのがこれまた面白い!実は重要な証拠を見つけていた!?

闇な仕事をしていたパートナーを解消したいと言い出した男が女を毒殺した事件。しかし女も。。。。

「君は名越と、以前どこかで会っているのか?」

「あのとき何をみて何を聞いたのか、全部思い出せ、ありとあらゆることをだ」

 

第六話 仏罰の報い

平優羽子(たいらゆうこ)

0でも6話目でも相棒。「千枚通し事件」の当事者!?のため新人ではないが。。。?

盲目の男の家で娘婿に暴力千枚通しでで殺されていたという事件。

鍵、男はホントに目が見えないか?そして、仏罰の「報い」という表題も!

 

 

全編を通じて、千枚通しを使った通り魔の影がちらちらとしている・・・

そして最後に平さんが登場となったらそりゃぁもう!!って思ったが、事件が起こったのは被害者の嫁の実家というパーソナルな室内で。。。まぁ、古畑任三郎タイプの倒叙もの。だから、事件の核心を最初に見せつけられてるんだけれども・・

 

それがあのラストにつながったのかと思うと・・・・

通り魔が刺す場所がどんどん上になっていってるっていう事実は恐怖だよね。

そして、事件の前と同じ居酒屋とか。。。

 

こうして「教場」へと続くピースが埋まったということで・・・

あ、平さんが助教になってたのは、彼女が追いかけたのかそうでないのかって謎(?)は残ってる??

ってか、「新・教場」「新・教場2」もできあがってるって(^^; そっか、そこで平さんのこの宿題がとけるのか??

 

文庫になったら、そっちも読むのか、それは、今のところわからない・・・

了読!ってことで!!!(笑)

 

風間教場、登場人物とかイロイロ

気が付けば、連続ドラマが始まってしまった(^^; 0を読み終え、本作とXを並べてどうしようか迷った。だって、Zはどうやら、0の続きだったみたいだから。。。

でも、順番通り!ってことで本作を読む。そう、たぶん、前に読んだとき、シリーズはこれで終わりだって思ってたんだよな。でもそんなことすっかり忘れてたから、連ドラスタートで読み直さなきゃ!って焦り、そうしてたら、新作が(単行本で)発売されたりして、あぁ、終わらないのね。。。ってちょっと残念でもあった。

(Xまで読んで、メルカリでセットで売り払おうと思っていた!?ww)

でも、続くということなので。。。(^^;

登場人物、まとめておく。

 

 

風間公親(かざまきみちか)、本作の主人公。第102期、警察学校初任課短期過程の教官。

宮下定(みやしたさだむ)。98期卒業生、風間教場に学ぶ。現在K署地域課勤務。

お世話係。ミニ講演講師。

平優羽子(たいらゆうこ)。風間を支える助教。風間が左目を失った事件の相棒。

久光(ひさみつ)校長。なにを考えてるのかイマイチつかめない存在。。。

紀野理人(きのまさと)、卒業後半年。平が退校を思いとどまらせK署地域課に勤務。

~102期学生~

漆原透介(うるしばらとうすけ)、遅刻魔?

杣利希斗(そまりきと)妹瑞菜(みずな)が、風間と平の会話に登場。エピローグでは、初任課の学生になっている。茶道部。盥などを持ち出し爆発事件を!?特別課題で問題の間違いを指摘。狙撃でにくい顔を母と答える

 余談であるが、苗字は杣。途中にふと気づくが、前回読んだ時から、利までが苗字だと私は思っていた。。。

兼村昇英(かねむらしょうえい)、マスコミ志望?

比嘉太偉智(ひがたいち)平助教に。。。茶道部。男子90キロ級の堂々たる体格。

伊佐木陶子(いさきとうこ)。ニコチンパッチを張らない女子。狙撃練習をしない。しかし、護身法のテストで優れた能力を発揮。爆発実験を拒否

 

活躍(?)する学生が意外に少なかったね。。。まぁ、今回の主役は風間教官で、校長から、脱落者を出すなと言われ、問題児をどう導くか。がクローズアップされたわけだ。

 

そしてその久光校長。風間への問題提起「脱落者が出たら、君にも辞めてもらう」から始まって、花壇にきてみたり、プールにつき起こしてみたり、指紋の犯人になってみたり。。。あげくに、プールでおぼれるという!!宮下が代役を務めたミニ講演の講師もやる気まんまんだった!!ww

けど卒業式で、右目の視力までもよわくなった風間に語る姿は、やっぱ亀の甲より年の劫!!風間だけが気づいてなかったことを知らしめるんだ。ちょっと見直した!

 

事件で左目を失った風間が、今作で、右目にも支障をきたすようになる(だから私は本作で、終わりだと思ってたんだよ!!)。実は様々な伏線

 1. 久光校長、掲示板前を見つめる風間のよこにいつの間にか立っている。

 2. 手すり。平助教に私的。場面では急ぐ学生に必要って説明があったが、

 3. 久光校長。回れ右

 4. 平助教、トンボ

 5. 宮下のミニ講演での行動

などなど。最後の敬礼で、これじゃだめだろ!!って並び替える卒業生の面々に、ぐっと来てしまいました。。。

 

で、エピローグでは杣の妹と、平教授と風間助教。。。いや、これじゃ、終わらんじゃんね。私の記憶改ざん術というか、忘れやすさというか。。。あきれたよ。

 

では、Zに進みます。左目事件の後。。。みたいなことが裏表紙に書いてあったの見たけど。ドラマzでも、これ、ごっちゃに扱うんだろうなぁ。。。。

 

ドラマって言えば、スペシャル2で、紀野じゃなく、宮下を殺しちゃったじゃない?まぁ、工藤阿須賀くんが、俳優やめて(やめてないの?)農業始めちゃったりしてるから、よかったのか?だけれども。。。