今年文庫化されて、読メのランキングをにぎわしてたので再読したいと思ってたのがやっと。。。え?文庫化されたのは4月でしたか。。。まぁ、年内ということで、よくやった方じゃない??笑
クスノキに祈れば願いが叶う、な~んとなく覚えてたけど、読み始めたらやっぱり全然覚えてなくて。。。(^^; 後半どうなるの!!ってハラハラしながら・・・読み終わって、読メの感想をupして最初に読んだ時の感想を読み直したら、まぁ、同じ感じで感動してる私笑
佐治家と、大場壮貴の祈念の訳が、千舟と玲斗の生きざまにリンクしてるって事。
東野作品は初読の際はメインブログに記事を書いてるんだけれど、意外に綺麗にまとめてあるので、とりあえず、リンクを張っとく笑
で、今回はちょっと違ったことを。。。
うん、最初の方の玲斗の行動について。
佐治家の優美の力になってあげたいと思った玲斗。過去の祈念者について、ぺらぺらと喋ってるのよ。
「佐治喜久夫という人を知っていますか?五年前、クスノキの祈念に来ていたことがわかりました。」
いやいや、ダメでしょ?完全なるコンプラ違反。
でもまぁ、物語は玲斗が留置場にいたところから始まるんだから、しょうがないといえばしょうがない。
いろんな場所で千舟さんいRe教育されていく中で、彼の良いところが存分に伸ばされていく結果になってるから。。。そもそも、下心(?)があったにしても、優美の謎を解決してあげたかったん、彼の優しさだから。。。笑
佐治家の祈念を探るうちに、父親の不倫疑惑、兄との不仲、→音楽家への道、兄にすべてを託した母の苦悩、痴呆症。いろんな、伏線でした。
大場壮貴の生い立ち、そして生き様。最初はただの望まず手に入れた二代目のボンボンってな感じだったけど、かっこよかった!
祈念=自分の人生には嘘が一つもないとの証明
佐治父、大場父から、子供たちに引き継がれた心意気っていうの??ステキだった。
玲斗を助けたことを一石二鳥だったという千舟さん。でもそのおかげで、結局自身も救われたと思うのね。(ホテル柳沢の行く末、白い粉などなど・・・)
そもそも玲斗はここでもやっぱり優しい人間だったってことを証明(?)したわけ。
不遇な人生だったけど、千舟に出会ったことで、彼の人生も本来の姿(?)に戻ったわけで、人生、誰と出会うかによって、彩りは変化する。いい出会いを持ちたいものだ。
番人としてずいぶん成長した玲斗の元に次はどんな祈念者がくるの?だとか、
壮貴の二代目ぶり(?)がどんな感じなのとか
やっぱり優美との恋の行方?(笑)とか、
千舟さんはどんな旅をするのだろうとか
物語の先を想像するのが楽しいね。続編、出るって??
読んだ後、なんか、ほっこり、あたたかい1冊でした(^^)