makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

宮部みゆき-三島屋変調百物語

三島屋変調百物語八之続 「よって件のごとし」

宮部みゆきさんの百物語8巻、表題作にして第三話「よって件のごとし」 読メの感想とか見てたら、とにかく怖いみたいな感じだったんだけど、思ったのとは違った。怖くなかったわけじゃないんだけれども、なんていうの?うまく逃げてこられた(?)わけで、今…

三島屋変調百物語八之続 「土鍋女房」

宮部みゆきさんの三島屋百ものが莉々シリーズ8冊目第2話である。 そういえば、第一話では、地の文(三島屋の今の文)についてほぼ記載がなかったんだな~。第2話を読み始めて思った。どっちかっていうと、私はそこを楽しみにシリーズを読んでるところもある…

三島屋変調百物語八之続 「賽子と虻」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語の8弾。 相も変わらず私好みの分厚い1冊であるにもかかわらず、今回は3つしかないんだ。 って言いながら、最後まで読んでしまったら、最初のほうの話は忘れちゃうのが私。っていか、ラストの印象が強く残っちゃうから読メの…

伍之続「あやかし草紙」より第五話「金目の猫」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第五巻)あやかし草紙より 第五話 金目の猫 おちかちゃん、最終章である。 先の章でおちかの実家丸千で、喜一が嫁を貰い、新たな始まりをうけて、おちか自身も勘一に逆プロポーズという。。。一気に幸せムード満開…

伍之続「あやかし草紙」より第四話「あやかし草紙」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第5巻)「あやかし草紙」より 第四話であり、表題作の あやかし草紙。 なんと、この第四話では、語り手が二人もいるのである。貸本屋瓢箪古堂の若旦那勘一と、都合六度も嫁に行ったという婆様。そもそもこの章は勘一…

伍之続「あやかし草紙」より第三話「面の家」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第5巻)あやかし草紙より 第三話 面の家 「箱に入れて、紐をかけて、雨戸を締め切った奥の座敷に、数えきれないほどたくさん積み上げてあった」という「お面」の話。そしてその「お面」は世間に出したら悪い事をする…

伍之続「あやかし草紙」より第二話「だんまり姫」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第5巻)あやかし草紙より 第二話はだんまり姫。 題名は「姫」のお話だけど、今回語られる物語の主人公は一国様。 十歳の丸坊主の男の子。若くして亡くなったさきのおつぎさま。 この子は、側室の子供で、正室の子供…

伍之続「あやかし草紙」より第一話「開けずの間」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第5巻)「あやかし草紙」より 第一話「開けずの間」 どんぶり屋という飯屋を営む平吉が実家の金物屋「三好屋」で両親、そして6人の兄弟を「行き逢い神」に取り殺されたという物語。 昔、わりと普通にあったという「…

四之続「三鬼」より第四話「おくらさま」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続(第4巻)三鬼より 第四話 おくらさま 夢かそれとも化かされたか。。。黒白の間での語り手は香具屋「美仙屋」の美人三姉妹の末っ子お梅。梅は時を15の時に時を止めたと言い、美仙屋の守り神「おくらさま」の代替わり…

四之続「三鬼」より第三話「三鬼」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続「三鬼」より表題作の「三鬼」 この物語は、二つの悲劇が語られる。。。 一つは、武家社会で犯罪にあっても、その加害者が自分よりも身分が上、家格が高ければ、それを罪に問おうとすると、家の存続が危うくなる。 そ…

四之続「三鬼」より第二話「食客ひだる神」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続(第4巻)「三鬼」より 第二話「食客ひだる神」 三島屋恒例の春行事、花見と商売を兼ねた席でのお昼ご飯のお弁当を作る「だるま屋」はお花見の季節が終わると、秋口まで商売を休む。。それを不思議に思ったおちかが自…

四之続「三鬼」より第一話「迷いの旅籠」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続(第四巻)「三鬼」 第一話は、めずらしくこの私が良く覚えているお話「迷いの旅籠」 とある村で、お殿様が娘をなくしたのを機に、村のお祭りを禁止した。しかし村のお祭りは田圃の神様を敬うための祭りだから、やめ…

三之続「泣き童子」より「節季顔」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語三之続(第3巻)泣き童子より 最終話「節気顔」 いつもの黒白の間で、おちかは語り手お末に問われる。「亡くなった許婚者の方に、一目でいいからまた会いたいと思うことはおありでしょうか」 そして、語られる話には、かの…

三之続「泣き童子」より「まぐる笛」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語三之続(第3巻)泣き童子より まぐる笛 まぐる。ハリポタファンから言えば、まぐる→マグル=魔法続でない(魔法を使えない)人間のこと。でも、この物語に出てくるまぐるとは、人を食らう妖怪(妖獣?)のこと。恨みが、形を…

三之続「泣き童子」より「小雪舞う日の怪談語り」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語三之続(第3巻)泣き童子より 「小雪舞う日の怪談語り」 前作で、警察沙汰などがあったからって、おちかちゃんが怪談話を聞きに行くってことになった話。 逆さ柱を立てたという大工さんの話。ころんじゃいけない橋で転んで…

三之続「泣き童子」より表題作「泣き童子」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語三之続(三冊目)泣き童子より、表題作「泣き童子(わらし)」 このお話は、とにかく恐ろしい・・・三之続は、女の子同士の内緒話、子供のかくれんぼにまつわるお屋敷と、わりと、和やかな話が続いていたのが一変!! いや…

三之続「泣き童子」より「くりから御殿」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語三之続(3冊目)泣き童子より くりから御殿 「からくり」を間違えて覚えた幼馴染が「くりから」と言っていたことから語り手の長治郎が名付けたのがくりから御殿。 山津波(土砂崩れ、土石流とかいうやつだね)に飲まれた町…

三之続「泣き童子」より「魂取の池」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語も三冊目(三之続)「泣き童子(わらし)」より 「魂取(たまとり)の池」 百物語の語り手は、おちかちゃんと同い年くらいの女の子「文」 彼女はもうすぐ結婚するんだけれども、悋気もちで、そんな娘を心配する文の母親が文…

事続「あんじゅう」より第四話「吼える仏」~終章

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語事続(第二巻)より 第四話は 吼える仏 「暗獣」の物語により縁がつながったちびっこたちと青瓢箪の青野利一郎。 さらにその縁から偽坊主の行然坊。彼と会ってみたいというのを口実におちかは彼を黒白の間に招き、不思議話…

事続「あんじゅう」より第三話「暗獣」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語の2冊目(事続) あんじゅう そのタイトルにもなってる 第三話 暗獣 6巻まで出てるけど、その今までの中で、一番と言ってもいい、大好きなお話。 くろすけと、加登新左衛門、初音夫婦のあったかくも悲しいお話。 その話の前…

事続「あんじゅう」より第二話「藪から千本」

宮部みゆきさんの三島屋変調物語事続(第2巻) あんじゅう より 第二話 藪から千本 おちかが、かの「凶宅」でお近づきになった越後屋のおたか、清太郎とともに 梅見に出掛けた先で、三島屋の隣家住吉屋の娘、梅の慶事を聞く。 その後の準備などで、不思議な…

事続「あんじゅう」より第一話「逃げ水」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語も事続、2冊目となりました。 「序」の章が、なんだかこれから始まるお芝居の口上を聞いてるみたいでワクワク♪ そして私が持ってるのはハードカバーなんだけど、見開きページ下の一隅に 全て挿絵が入ってまして。。。物語の…

事始「おそろし」より最終話「家鳴り」

三島屋変調百物語事始 おそろしより 最終話「家鳴り」 最後の章でこの巻に出て来た4つの話を完結、アレコレの疑問を回収してしまった 宮部さんはさすがでした。。。 始まりは、兄喜一がおちかを三島屋にたずねてくる。 訪れを予告された時には、ぐずってい…

事始「おそろし」より第四話「魔鏡」

三島屋変調百物語事始 おそろし 第四話「魔境」 変わり物語の前に、前話でのおちかの物語をうけておちかの心境が入る。 やっと過去を口に出せることができて、よかったね。第一歩だね。と感想を持った 私を鼻で笑うように、「その程度の重荷なら、もっと早く…

事始「おそろし」より第三話「邪恋」

三島屋変調百物語事始 おそろし 第三話 邪恋 「凶宅」おたかの話を聞いてふさぎ込んだおちかを案じて 三島屋ではおちかに休日を与え、女中仲間のおしまとゆっくりすべしとはからう。 おしまの優しさに、おちかは自分に起こった過去の恋について語るのである…

事始「おそろし」より第二話「凶宅」

三島屋変調百物語事始 おそろし より 第二話「凶宅」 藤吉の曼珠沙華の話を図らずも聞くことになり、自分の過去とむきあってしまった 三島屋の居候(?)のおちか。 おちかの幸せを願い、三島屋主人でまたおちかの叔父でもある伊兵衛が手筈を整え、 一度に一…

事始「おそろし」より第一話「曼珠沙華」

結局最初からまた読みたくなったこのシリーズ。 1冊があまりにも分厚いから、最後まで読んでるうちに なんだか思ったこと、感じたことがあっちこっちに行っちゃって。。。 で、結局、最新刊を読むころには、すっかりすべて忘れさってる私。 だから今回は、…