makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

「小さな故意の物語」~短編集「犯人のいない殺人の夜」より

東野圭吾さんの短編集が、ここ何か月にかけて新装版として発売されてます。で、私は東野圭吾さんといえば伏線が絡み合って途中何がなんだかわからなくなりつつも物語に引き込まれそしていつの間にかあれって伏線だったんだぁ~という簡単とともに了読する。。。そんな長編物語が大好きなので、あえて読んでなかったんだけれども、いい機会だからと購入して読んでみた。

「犯人のいない殺人の夜」あれ?なんだか聞き覚えが・・・と思えば超豪出演陣によって2012年の木曜劇場枠で放送された、東野圭吾ミステリーズというドラマの作品がこの短編集から5話分も放送されてたんですね~。覚えてないですけど・・・

 

で、最初の「小さな故意の物語」ドラマは三浦春馬君と波留ちゃんで放送されたそうな。。。ホント、まったく覚えてない。。。けど、春馬君の東野ドラマ「ダイイング・アイ」見た後に、再び春馬君x東野さんに巡り合うって、なんか「縁」よね~としみじみ・・・!?

 

主人公、良の友人達也が屋上から転落死した。自殺か果たして他殺なのか。。。

現在高校生の良と達也は小学校からの親友。勉強もスポーツもできる達也。身長も彼の方が高かった、何とか達也に追いつこうとした小学校時代。ともに入ったサッカー部でより絆を高めあった中学時代。同じ高校に行きたくてランクを下げようとした達也に対し、学力が伸び始めていた良は猛勉強の末、周りの反対をも押し切って受験、そして合格。よきライバルであり親友だった二人。しかし高校では達也はサッカー部に入らなかった。。。違う点は、達也には洋子という恋人がいた。。。これまた小学校時代から仲良しだった女の子。実はその彼女のことを、良も好きだったのだけれども。。。

 

とくれば殺人であるのならば、当然良に疑いの目が向く。。。高校生くらいなら、小さな恋の三角関係がもとで殺人事件が起きる。。。なんて想像にも難くない。でもそう単純な話に終わらせないのが東野ミステリー。

この物語のみそはやっぱり「故意」。高校生が主人公の物語と聞けば、普通なら「恋」を充てるのが当然だろう。それをあえて。。。って言うのがみそなのである。

 

二人の女の子のちょっとした「故意」が達也の死を招くことになるんだけれども。。。

 

私には、洋子の気持ちがよくわかる。死者の悪口を言いうのは物語といえども気が引けるが、達也、みみっちいのである。男らしくないのだ。そもそも親友と同じ高校に行きたいとランクを下げようかと考えるあたりからいやらしい。そして、達也のがサッカーうまくなったのが分かったからって、もうサッカーはおまえに任せるだって?こうなったら良が洋子のことを実は好きだって言うの分かってて、サッカーはやるけど洋子は渡せないって考えてたんじゃないかって勘繰りたくなる。さらにはもらったラブレターを人に見せてそして断りの返事を他人任せにしたって?もう、最悪男らしくない。あげくに君のためなら何でもできるって屋上の柵に上ったって??はぁ??まったくもって意味わかんない。。。だよねぇ(^^; まぁ、ちょっとうぶな男の子だったって言い方もあるだろうけどね。。

 

ただ、洋子も洋子ではあるのだ。達也から良に乗り換えようとかする??まぁ、高校生女子と言えば「恋愛」がすべて。。とは言わないけれどもおっきなものだから、そういう女子も多いんだろうけどね。。。

 

そんな中で良の男気は立派なわけだ。っていうか、一人、大人なのかしらね。まぁ、親友と小さな恋を失ったわけだから、大人にならざるを得なかったのかな。。知らなくていい真実を自ら望んで知ってしまったわけだから。。。

 

 

1985年に発表された作品。物語の文中に、図解があるんだけれど・・・あまりにもトリックが難しかった(?)雪月花殺人ゲームの図解を思い出した(笑)それが翌年1986年に単行本化されてるらしいから。。。理系人間の東野さん。。が感じられるようでなぜかふっと笑みが漏れるのである。。。

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