makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

宮部みゆき

三部作のラストは文庫で「おまえさん」。

宮部みゆきさんの旧作を、再読するぞ~~~!シリーズの、おそらく最終。 最新刊「きたきた2の子宝船」で突如再登場をとげた「おでこ」におもわず手に取ったぼんくら~日暮らし。2014年にシリーズ再読してるのに、なぜか再読してなかった第3弾の本作「おま…

弓之助よ、見事であった。。。「日暮らし下」

宮部みゆきさんの再読は、家でベッドに寝転んで・・・ってのが主で、でも最近やたらと眠くて、前へ進まないうちに、ハードカバーの本を手に持ちながら寝落ちする。。。って感じで、ずいぶんと時間がかかってしまったけれど。。。 後半は、一気でした。 日暮…

スピンオフと見せかけて実は、本編「日暮らし」のモノローグ!?

宮部さんの再読シリーズ。終わりにする予定だったのが、最新作に大人になった「おでこ」が出てきたものだから。。。ぼんくらに続いてやっぱり読むことになった。 宮部みゆきさん「日暮らし」上巻である。 おまんま 嫌いの虫 子盗り鬼 なけなし三昧 日暮らし …

三島屋変調百物語八之続 「よって件のごとし」

宮部みゆきさんの百物語8巻、表題作にして第三話「よって件のごとし」 読メの感想とか見てたら、とにかく怖いみたいな感じだったんだけど、思ったのとは違った。怖くなかったわけじゃないんだけれども、なんていうの?うまく逃げてこられた(?)わけで、今…

三島屋変調百物語八之続 「土鍋女房」

宮部みゆきさんの三島屋百ものが莉々シリーズ8冊目第2話である。 そういえば、第一話では、地の文(三島屋の今の文)についてほぼ記載がなかったんだな~。第2話を読み始めて思った。どっちかっていうと、私はそこを楽しみにシリーズを読んでるところもある…

三島屋変調百物語八之続 「賽子と虻」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語の8弾。 相も変わらず私好みの分厚い1冊であるにもかかわらず、今回は3つしかないんだ。 って言いながら、最後まで読んでしまったら、最初のほうの話は忘れちゃうのが私。っていか、ラストの印象が強く残っちゃうから読メの…

全然覚えてなかった「きたきた捕物帖」おさらいの再読!

大好きな作家さん宮部みゆきさんが、三島屋変調百物語とともにライフワークにすると宣言している「きたきた」シリーズ。 第2弾が発売されて、早々に読んでみたはいいけれど。。。全然思い出せないんですけど~(T_T) 確かこれ読んだとき、富勧長屋=さくらほ…

「模倣犯」第2部は犯人側からの事件模様。無念である。。。

上巻で、第2部が終わると思いきや。。。1部ラストで起きた事件そのものは下巻にまで続くという。。。あともう少し、もう少し。。。と上巻の残りページを感じながら読み進めたのにその絶望といえば・・・(大げさな汗)というわけで、下巻途中まで進めての…

きたきたシリーズ2「子宝船」では、圧倒的におでこさん!

宮部みゆきさんのきたきた捕物帖シリーズ第2弾、「子宝船」を読み終わった。 目次のページを開いた際に、おでこさん!って感動した。宮部さん再読シリーズ「ばんば憑き」でこんなところに!!と感動した覚えも新しいおでこさんである。。。そっか~。きたき…

分厚すぎる「模倣犯」とりあえず、第1部

宮部みゆきさんを再読しよう♪シリーズ。いよいよ本命の「模倣犯」である。 3度目。。。になるのかな? 最初はもう、先が知りたくて斜め読みに近いものがあった。でも再読するには文字好きの私であってさえ、二の足を踏む長さ。 この本は自分で買ったものの、…

女主人公と女刑事が気の毒すぎる「クロスファイア」

宮部みゆきさん初期作品再読シリーズは、やっと第10弾に!(第1弾をあかんべえじゃなく、ソロモンの偽証から数えることに、変更!w) この本は、昔図書館本だって、その後古本屋で購入したものが現在我が家にあるのだけれど、上巻は、この表紙だけど、下巻は…

3人の女サイコパスの「鳩笛草―燔祭・朽ちてゆくまで 」

宮部みゆきさん再読シリーズ。次は「火車」の予定だったんだけど、これは間違いなくうカード破産のお話。ほんわり覚えてる。だから次「長い長い殺人の夜」これはお財布がご主人の犯罪(?)を一緒に体験する話。多分。。。パス。「理由」これ、マンションで…

変わった人たち大集合「龍は眠る」

宮部みゆきさん再読シリーズ。「龍は眠る」 図書館読みして、その後古本屋で買い集めた宮部さん本。気付かず2冊も買ってしまい、1冊友人に譲った。。。。それは覚えてる。でも内容、まったく覚えてなかった(笑) 事件の始まり、マンホールのふたとそこに落…

二つの物語が一つに。。。「レベル7」はドキドキがすぎる!

例年年の初めは東野圭吾さん的な習慣だったんだけれども、秋ごろから始まった宮部みゆきさんの昔の本を読み返そうシリーズで、ぶっとい本が12月中頃から枕元に横たわっていた。。。読み進めてはいたのだが、一向に終わる気配が見えなくて、正月休み最終日に…

なるほど社会派!?「魔術はささやく」

みやべみゆきさんの昔の本を読み返そうシリーズ。時代物は一旦終了。現代推理もの(?)の「魔術はささやく」であす。 職業作家としてのデビュー作、日本推理サスペンス大賞を受賞している。 この記事を書くにあたって、あらためてググったんだけど、私はこ…

別シリーズのあんな人や、こんな人が!!「ばんば憑き」

宮部みゆきさんの昔の本を読み返そうシリーズ(勝手に命名した2021年秋)、第3弾は「ばんば憑き」 いや~。この本は平成23年2月の初版本だから、2011年に読んでるらしい。。。 坊主の壺 お文の影 博打眼 討債鬼 ばんば憑き 野槌の墓 時代ものの、不思議話6篇…

最大の悪霊とされた人こそ実は。。。「孤宿の人」

宮部みゆきさんの昔の本を読み返そうシリーズ(勝手に命名した2021年秋)、第2弾は「弧宿の人」2005年の作品である。 この本は、最初読んだ時に、とてもいい本だと思ったという記憶、悪者とされる加賀さまがホントはいい人だ・・・って事だけ覚えた。 15年ぶ…

亡者もイロイロ!?「あかんべぇ」は良い本だ。

宮部みゆきさんの昔の本を読み返そうシリーズ(2021年秋、勝手に命名)、第1弾 「あかんべえ」時代物です。 我が家にあるのは当然単行本。2002年3月29日第1版第1刷発行。約20年前に読んだのねぇ。。。今年読んだ本でもないよう忘れるくらいだから、そんなん覚…

「桜ほうさら」了読。。結末に涙。。。

宮部みゆきさんの時代小説「桜ほうさら」読み終えました。 後半、涙が止まらなかった。 なんせ、きたきた捕物帖で、笙之介の住んでいた部屋に北一が住むことになった際に、「闇討ちで切り殺された若い浪人のことかなぁ」なんて思い返すもんだから、読んでる…

「桜ほうさら」第二話、第三話は一休み。。。

宮部みゆきさんの桜ほうさら。読み応えのある一冊です。 父の冤罪を晴らすため、生まれの地より江戸に出てきて、貸本屋の下請けで身をやつしながら、江戸留守居役のもとで調査をすすめる(?)笙之介。 第一話は、彼と彼をとりまく人たちの自己紹介がてらな…

第一話「富勘長屋」は「桜ほうさら」から「きたきた捕物帖」へと。。。

宮部みゆきさんの新シリーズ「きたきた捕物帖」を読んだ時に、刊行記念フェアのチラシが挟み込まれていて、その中に、「桜ほうさら」があった。 主人公の北一が住んでいるのが「富勘長屋」そこが登場しますよ!って。。。 宮部さんの長編は、間違いなく読ん…

伍之続「あやかし草紙」より第五話「金目の猫」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第五巻)あやかし草紙より 第五話 金目の猫 おちかちゃん、最終章である。 先の章でおちかの実家丸千で、喜一が嫁を貰い、新たな始まりをうけて、おちか自身も勘一に逆プロポーズという。。。一気に幸せムード満開…

伍之続「あやかし草紙」より第四話「あやかし草紙」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第5巻)「あやかし草紙」より 第四話であり、表題作の あやかし草紙。 なんと、この第四話では、語り手が二人もいるのである。貸本屋瓢箪古堂の若旦那勘一と、都合六度も嫁に行ったという婆様。そもそもこの章は勘一…

伍之続「あやかし草紙」より第三話「面の家」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第5巻)あやかし草紙より 第三話 面の家 「箱に入れて、紐をかけて、雨戸を締め切った奥の座敷に、数えきれないほどたくさん積み上げてあった」という「お面」の話。そしてその「お面」は世間に出したら悪い事をする…

伍之続「あやかし草紙」より第二話「だんまり姫」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第5巻)あやかし草紙より 第二話はだんまり姫。 題名は「姫」のお話だけど、今回語られる物語の主人公は一国様。 十歳の丸坊主の男の子。若くして亡くなったさきのおつぎさま。 この子は、側室の子供で、正室の子供…

伍之続「あやかし草紙」より第一話「開けずの間」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語伍之続(第5巻)「あやかし草紙」より 第一話「開けずの間」 どんぶり屋という飯屋を営む平吉が実家の金物屋「三好屋」で両親、そして6人の兄弟を「行き逢い神」に取り殺されたという物語。 昔、わりと普通にあったという「…

四之続「三鬼」より第四話「おくらさま」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続(第4巻)三鬼より 第四話 おくらさま 夢かそれとも化かされたか。。。黒白の間での語り手は香具屋「美仙屋」の美人三姉妹の末っ子お梅。梅は時を15の時に時を止めたと言い、美仙屋の守り神「おくらさま」の代替わり…

四之続「三鬼」より第三話「三鬼」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続「三鬼」より表題作の「三鬼」 この物語は、二つの悲劇が語られる。。。 一つは、武家社会で犯罪にあっても、その加害者が自分よりも身分が上、家格が高ければ、それを罪に問おうとすると、家の存続が危うくなる。 そ…

四之続「三鬼」より第二話「食客ひだる神」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続(第4巻)「三鬼」より 第二話「食客ひだる神」 三島屋恒例の春行事、花見と商売を兼ねた席でのお昼ご飯のお弁当を作る「だるま屋」はお花見の季節が終わると、秋口まで商売を休む。。それを不思議に思ったおちかが自…

四之続「三鬼」より第一話「迷いの旅籠」

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語四之続(第四巻)「三鬼」 第一話は、めずらしくこの私が良く覚えているお話「迷いの旅籠」 とある村で、お殿様が娘をなくしたのを機に、村のお祭りを禁止した。しかし村のお祭りは田圃の神様を敬うための祭りだから、やめ…