makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

三部作のラストは文庫で「おまえさん」。

宮部みゆきさんの旧作を、再読するぞ~~~!シリーズの、おそらく最終。

最新刊「きたきた2の子宝船」で突如再登場をとげた「おでこ」におもわず手に取ったぼんくら~日暮らし。2014年にシリーズ再読してるのに、なぜか再読してなかった第3弾の本作「おまえさん」

何故再読してなかったかと考えれば、それはこれが、ほかの2作と違って、文庫だったから。。。??シリーズとして、見てなかった・・・と思われる???

宮部さんの本は、出たらとにかくすぐ買うから、単行本でないとおかしいのに何故?って思ってたら、この本、単行本と文庫本が同時刊行だったんだって!(チラシが挟まってた)

宮部さんによれば、この3冊目を出すのにめっちゃ時間がかかって、本来ならもう文庫化の時期だっていうこともあるけど、でも、単行本として楽しみにしてくれてる人ももちろんいるから、同時にした!という、なんとも読者目線なのがうれしい(^^)

発売が2011年だったらしいのだが、すでにその頃から本棚に苦労してたと思われる私は、文庫を選んだんだと思われるが、文庫だからと再読を飛ばされてたという事実に、ちょっと、なんか。。。。気の毒だった(^^;

 

で、シリーズ第3弾で、最終の、「おまえさん」である。

 

 

登場人物が多いの!!笑

主人公は井筒平四郎。と甥っ子の弓之助

岡っ引きの正次郎。手伝うおでこ。

おでこを捨てた母親玉井屋のおきえ。番頭善吉。

煮物やのお徳、おさん、おもん

八百源のおひで、にちょっかいを出し刃傷沙汰とおこす仙太郎

仙太郎をつかまえた、間島信之輔とその叔父本宮源右衛門

仙太郎の住んでた十徳長屋の丸助

瓶屋の主人で殺された新兵衛におかみの佐多枝、娘の史乃に差配人のおとし

瓶屋の主力商品は大黒屋謹製王疹膏

大黒屋主人藤右衛門(直一)

玄徳医師(最初に殺された身元不明の男はここで働いていた久助と判明)

 

とりあえずこんなとこかな。

で、新薬王疹膏をめぐって、昔大黒屋で共に働いていた、新兵衛、直一、久助が、同じくざく(調剤師?)として働いていた吉松を殺したことが今回の事件の始まり。

 

吉松には将来を誓った身重の女がいて、最初はその女、もしくは生まれた子供の復讐という線で動いていたが、弓之助の出した答えは違った。

 

瓶屋の佐多枝は、もともと新兵衛の友栗橋文蔵の夫人であった。栗橋夫妻は新兵衛に昔の殺人を打ち明けていた。栗橋の家には松川鉄秋という弟子がいて、その弟子が打ち明け話を聞いていた。。。その鉄秋が怪しいという。

で、その鉄秋と、彼になじんでいた史乃が、結託。

 

鉄秋は、ホントに酔っぱらってどぶ板を踏んで死んだお師匠文蔵を新兵衛が殺した。佐多枝までもがそんな新兵衛の元で不幸になろうとしている。。。お師匠が亡くなったら、自分の居場所もなくなった。。。。という恨みからの新兵衛への殺意。

史乃は、父新兵衛がその昔人を殺めたことがあったことを知り、それならば佐多江欲しさに文蔵をを殺したのではないか。。。佐多枝への嫉妬からの新兵衛への殺意。

 

さぁ、二人をとっつかまえよう!という段になって、史乃に恋心を抱いてた信之輔が史乃の元を訪れ、改心を願うが、鉄秋を信じる史乃が逃げた!!

 

で、表題「おまえさん」は終了するのである。

え???であった(^^;

 

残り柿

政五郎の目線。

玉井屋のおきえの事件(?)の決着偏。

おきえはたしかにおでこを捨てたけど、政五郎とお紺のもとで幸せになっているからそれでいい。

 

転び神

丸助の目線。

仙太郎から、おていという女と知り合う。そしてそのおていの知り合いお仲とも。

お仲は富くじで当たった人に一緒に身請けされた友お継を件の二人に殺されている。

富くじ。。。。じつは仙太郎はそれで身を滅ぼすことになったのだが。。。

弓之助の兄、淳三郎の登場!

淳三郎は、弓之助にくっついて、丸助のところにお徳謹製の弁当を届けに行き、丸助と意気投合。

仙太郎をだました富くじがらみの案件を、解決に導く!!

 

磯の鮑

信之輔の目線。

史乃に恋し、結果、逃がしてしまった。。。佐多江が話を聞いてくれた。。。

おとしに、「佐多枝さんも史乃さんも、貴方様にどうにかできるような女ではございません」って怒られる始末。。。

そこからの帰り道で身投げしようとしていたおしんを引き取る。おしんは栗橋医師に横恋慕していたが、栗橋医師と佐多枝が実は。。。ってことで絶望。

おしんに自らを重ねる信之輔・・・

 

犬おどし

王疹膏事件、解決編。

 

ちょくちょく出てくる佐伯さまがいい。前作で、おもてなしをうけたら、いいぐあいにしてくれる役人さん(平四郎よりえらい)として登場し、今回は、ちょくちょく名前が出てくるだけなのに、存在感抜群で笑 お徳さんの料理、満足しなすったかなぁ(^^)うん、違いない!なんて。。。

 

結局鉄秋は史乃の、彼への思いもむなしく、史乃をたてに取られても捕まることを嫌がり、逃れようとして死んでしまう。もともとは、騙されている佐多枝を案じ(カン違いだけど)、今回も病が思い病人を置いて出奔することなく看病を続けていたり、と悪い人ではないのだろうけど、往生際が悪かった。何より死んでしまっては。。。

史乃もすっかり壊れてしまったけど、まぁ、彼女の場合、それでよかった。。。?

 

弓之助の窮地を見事に救った淳三郎!鉄秋の行き場のなくなった跡取りでない息子と似た立場でありながら、やっぱり平四郎の跡取りはできない、弓之助にまかせたと笑い飛ばし、丸助のところで頑張ってる!!彼にも、いい道ができるといいなぁ。。。

 

 

おでこが大人になって登場したきたきた2。そこで弓之助は九州で学者になったと語られていた。そっかぁ。。。お役人さんになるより、彼にはそっちのほうが幸せだね。

怖いおもいや、知らなくてもいいことをわかっちゃう現実は、ちょっとつらいよ。。

平四郎は、どんなふうに、そんな弓之助を見送ったんだろう?っていうか、おかみさんが良く、手元から離す(?)のを許したよね。。。

そんなきっかけの物語、読みたかったなぁ・・・なんて思いながら。。。

 

 

2021年秋ごろから始まった、宮部みゆきさん、再読シリーズ、一旦、終了!!

次は、とりあえず、東野圭吾さんの「流星の絆」。新年1発目にしたかったんだけど、あの量はムリ!ってことで、保留にしたら、あぁ、十二国記の再読も。。。あぁ、教場も最新刊風間公親が文庫本になって、夏からドラマ始まるから。。。それも最初から読まねば。。。Kindle3か月99円も、一杯本棚に入れてるんだよなぁ。。。これはもうあとひと月ぐらいしか残ってないから。。。

などと、次読む本に、迷い中。。。。2023年も、たくさんの本、読みますよ~~~(^^)v