makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

亡者もイロイロ!?「あかんべぇ」は良い本だ。

宮部みゆきさんの昔の本を読み返そうシリーズ(2021年秋、勝手に命名)、第1弾

「あかんべえ」時代物です。

我が家にあるのは当然単行本。2002年3月29日第1版第1刷発行。約20年前に読んだのねぇ。。。今年読んだ本でもないよう忘れるくらいだから、そんなん覚えてるわけないやん。と思いつつ、ちっちゃな女の子が肩車をされて歩いていく・・・って場面とそこで号泣した記憶だけが鮮明にあって。。。実際のところ怖い話だってことは忘れてましたけどね(^^;

 

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舞台は「ふね屋」って料理屋さん。

主人公は12歳(多分)のおりんちゃん。それを取り巻く人たちは。。。

父太一郎は祖父七兵衛にひろわれ訪朝人として育てられ「高田屋」から独立して「ふね屋」の主となる。母多恵、祖母おさき。ふね屋にはもう一人おつたさんという女中。

そのふね屋の土地はは昔興願寺という寺があり、そこの住職が悪行悪事をくりかえし取り壊しになった場所でお化けがでる???

りんはそのお化けさん、亡者たちの姿が見え話もできる。

あっかんべぇをする少女「お梅」、りんの病をあんま治療で直してくれた「笑い坊」、色男な「玄之介」、美しい「おみつ」、そしてふね屋で大騒動を起こしてしまった「おどろ髪」

お梅がらみで知り合った孫兵衛店のヒネ勝(勝次郎)。お隣さんの長坂主水助(もんどのすけ)。おどろ髪を呼び出す騒動の元になった浅田屋と白子屋白子屋のお静とおゆう。その場に料理人補佐として呼ばれた島次と嫁のおたか、そして「銀次」

 

現代、ふね屋で繰り広げられる騒動が、お化けさんたちの遺恨と交差する。

自身の身の上とも交差しつつ、お化けさんたちと話し合いながら人生勉強を積むおりん。親子であったり兄弟であったり横恋慕だったり、勘違いからの行き違いとか。

今も昔も人の業は変わらないことの証明。でも、その中で人は分かりあいながら生きていく。

 

仏に仕えながら「仏なんていない仏さまに自分のことを救ってみろ、罰してみろと」悪行を重ねた興願寺の元住職と、「そんなことない、いつも仏に囲まれてた」というその娘(しかもその父に殺された)お梅の会話が。。。そんなお梅が元住職の父を導いていくのが、私の強烈に覚えていた場面だった。。。

うん。私、肝心なとこは抑えてるじゃん!?(苦笑)

 

あんなふうになりたくないと目覚めるおゆうとおつた。そう、我に返ると人間捨てたものじゃないのである。のめりこみすぎるといい事なんてないので、一歩下がって見直すことも大事なんだなぁと。。。

 

お隣の主水助さま。良いところで出てくて、良い方向に導いてくれる、なんか、「ただのいい人」が、やっぱり、いいんだな~なんて見当違いなことをおもいつつ。。。

 

笑い坊、おみつ、玄之介との悲しい別れがあったけど、おりんはこれからきっと幸せになる。太一郎と多恵の愛情にくるまれて・・・

 

…にしても、銀次が怖すぎた。おゆうはともかく、おさきさんに銀次が見えたのにはびっくりだけど、まぁ馬鹿正直(ちょっとちがうか?)な七兵衛を操縦しつつ高田屋を支えてきたんだから、いろいろあったんだろう。それが女の人生だろう!

 

怖くて、苦しいお話だったけど、最後はホントに心晴々。亡者とお近づきにならない程度に(元之介とかおみつとのような亡者と友達になるのは悪くないけど)、面白おかしく生きていきたいなぁと、改めて思う私なのである。

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