makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

変わった人たち大集合「龍は眠る」

宮部みゆきさん再読シリーズ。「龍は眠る」

図書館読みして、その後古本屋で買い集めた宮部さん本。気付かず2冊も買ってしまい、1冊友人に譲った。。。。それは覚えてる。でも内容、まったく覚えてなかった(笑)

事件の始まり、マンホールのふたとそこに落ちる子供、それを見透かす少年。そこを読んでるときに、あぁ!とかってな~んとなく・・・思ったけれど、その先は全く( ;∀;)

そうそう、サイコパスのお話。。。。!?・・・「魔術はささやく」に続く第2弾!?物語の中でも語られてたけど、スプーン曲げのユリゲラーとか、確かに当時、流行ってたね~(^^)

 

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さてさて、物語もさることながら、ちょっと変わった登場人物が多かった!?

主人公は、雑誌記者の高坂さん。この人だけは普通だった!?

嵐の日に出会った稲村慎司くん、サイコパス。そしてその親戚を名乗って彼は偽物だと主張するこれまたサイコパスの織田直也君。

高坂さんの暗い過去、元カノ小夜子。自分の思い描く未来からちょっとでもずれると拒絶反応。婚約して、結婚式の日取りや、来賓まです~っかり決まっていながら、子供を作れないことがわかったらって、破談にする?まぁ、重要な事案であることは理解できるけど、一応恋愛結婚の流れだったよね。。。

高坂の同僚生駒さんは。現実主義者。サイコパスなんているわけない!慎司、にすっかり騙されてるんだ!過去は嘘をつかないから、じっくりそれを調べろ。サイコパスなんてものがホントに存在するなら、禁煙してやる!!(←この言葉がラストしっかり回収されたところが個人的に大好き)

同じく同僚の佳菜子。最初は高坂に思いを寄せるかわいい子だったのが、高坂を訪ねてきた美女七恵に嫉妬して伝言を伝えたがらなくて生駒に叱られてた辺りから怪しかったが、あげく手紙(証拠品)をかくし、さらに、紛失するって!?これぞ、こじらせ女子。お近づきにはなりたくない(+o+)

 

 

高坂が慎二と出会った、嵐の日にマンホールのふたが開いててそこに子供が落ちちゃって・・・っていう事件の解決っていうか、それにまつわる慎司との「サイコパスは本物か事件」と並行して、高坂に謎の手紙が届くって言う二つの事件が進行中。。。

二つの事件、平行型、宮部さんのお得意パターンだわ(笑)

 

謎の手紙事件に、結局慎司と直也がまきこまれて、結局無事(?)に事件は解決するんだけれど。。。小夜子と佳菜子がいなければ、起きなかった事件だよね。まぁ小夜子事件は、しょうがなかったとしても・・・いや、しょうがなくないか。多分別の女がいるって(そこまでいかなくても、なにかしら問題あると)分かり切ってそうな男に、家柄っていうか、地位っていうか、こんな旦那なら素敵な未来が築けるわ(^^)っていかにもな結婚なんかするから、結局殺されそうになっちゃったわけだし、さらにこじらせ女子佳菜子がしゃしゃりでるから、慎司が巻き込まれ、当然のことながら直也が助太刀して彼が命をおとしてしまう。。。被害拡大である。高坂さんの女運悪すぎ!?

 

まぁ、そんなあれこれのおかげで、七恵と出会えて、高坂さんも幸せになれそうな結末だったから。。。よかったのか。。。

 

女子たちの話は置いといて。。。サイコパスだよ。

慎司と直也。そりゃぁ生きづらいでしょうよ。人間関係なんて口に出さないのが理性なわけで、たいていひどい事考えてるわけよ。口に出さないうえで、さらにいろいろ折り合い着けて、人との付き合い、社会生活ができるんだから、それがストレートにわかっちゃったら、人間不信どころか、身動きとれなくなっちゃうよね。

ただ、慎司はある意味生き方を学ぶすべがあったので、きっとこれからもなんとか成長していけるだろう。それとは反対の生き方をしてた直也。彼はとっても優しい人だと思う。高坂とももっとわかりあえる時間があったらよかったのにと残念でならない。

 

誰の心の中にも龍が眠ってる。うまくその龍とつきあいながら生きれればいい。いきなりまとめて、終了!(笑)