宮部みゆきさんの三島屋変調百物語も事続、2冊目となりました。
「序」の章が、なんだかこれから始まるお芝居の口上を聞いてるみたいでワクワク♪
そして私が持ってるのはハードカバーなんだけど、見開きページ下の一隅に
全て挿絵が入ってまして。。。物語のイメージが膨らんで、ステキです。
なんだか気持ちが上がってきて、スタートのお話の語り人がおかしな二人組!?
世知辛いお話じゃないといいな。。。
第一話 逃げ水
上州北の小野木という山村に住む「平太」と平太に乗り移った(?)「お旱さん(白子様)」の話。
助けてもらった恩を忘れるばかりか、神様を悪霊として閉じ込めてしまった金橋家。
それに復讐しようとするお旱さん。お旱さんを復活させ、憑代となる男の子。
その男の子を預かりながらも、きつく当たる房五郎。
対し、これはいけない、こうすればいい。きちんと道理を説いてあげる三島屋の人々。
ちっちゃな男の子と女の子。知らないから粗相するけど、ちゃんと教えてあげれば
正しい事ができるんだよ!子供は大人の鏡なんだ。って話??
もちろん、都合のいいところだけに目を向けて、自分の行動は顧みない。
そうすると、結局、そのつけは、自分に返ってくるんだよ。って話でもある??
・・・房五郎の「おち」は、そりゃあもう、見事でした(笑)
小難しい事はおいといて、三島屋の新太をいれた3人のちびっこが愛らしい。
なかでもやっぱりお旱さんが愛らしい。(挿絵の姿まで愛らしい!)
強がるところ、でも寂しがり屋さんなところ。でも、お仕置き力(!)は絶大(笑)
最初の出会いは、それぞれ、あんまり良くなかったのに、いつの間にか仲良しで
そして競い合って成長してて。。平太がお旱さんを叱るなんて!!( *´艸`)
伊兵衛の知恵によって、水に苦労しないところに旅立った二人。
ここにもまた伊兵衛によって助けられた子供。。(おちかに続いて!!)
この物語の主役は、実は伊兵衛の予定だったのでは?なんて深読みしちゃう。。
成長した平太とお旱さん、そして新太との再会のお話、読みたい~~~~(≧◇≦)