半年ぐらい前の話なのかしら?最近私が読む本に結構影響を受けてる「読書メーター」でやたらと、話題になってた、米澤穂信さんの「巴里マカロンの謎」どうやらシリーズものだけど、長らく新作が出てなかったようで、盛り上がっていた。。
盛り上がっているのは読まねばならない。。。とシリーズ全巻揃えたものの。。やはり今回も熟成(笑)ま、半年ぐらいは優秀じゃない??
読み始めたのはいいけれど、なんだかお話についていけない!?主人公二人の関係がさも自然に書かれているようだけれども、私にはさっぱりわからない?だから、え?読む順番間違えた?普通春からでしょ?っていうか、私そういうことにこだわる人だから買ったときにちゃんと順番には並べてるはずだよ??と思いながらもすぐにググって調べるも。。。ちゃんと順番はあってました。
米澤穂信さんの「春季限定いちごタルト事件」
小市民を目指す(?)高校1年生の小鳩くんと小山内さん。彼らの学園恋愛ものにちょっとした事件が起こり、二人で解決していくライトノベル的お話かと思うのに、どうも二人の間の空気がぎこちない!?
そして登場する小鳩君の幼馴染の健吾君。何作目かで、小鳩くん(常悟朗)が昔と違う、昔のおまえをおれは嫌いじゃなかったのに。。。的な話が入ってきたころには、いくら先の読めない私でも、小鳩くんと小山内さんが、過去の自分から逃げて(?)、小市民になろうと必死に努力しているということが分かってきた。
小柄で人見知りそうな小山内さんが、きっと、ちょっと怖いんだろなということも。。。
ただ、2話目くらいで、タイトルの春限定いちごタルト事件は起こるのである。まぁ、最終日に無事に手に入れられて自転車の加護にのせられた期間限定タルトが、その自転車ごと盗まれてしまうという!!
なるほど、これがいわゆる表題作なのね。。。と思ってページを戻せば、副題(?)はまた違っているわけで。。。あら、これまた、そうなのね。。。と読み進めるものの、これが、ラスト、あんな感じで広がって、ましてや、二人の過去について、今二人が一緒にいる理由についてが、明らかになっていくなんて!!
こりゃ、やられたね~~~~って感じでした。健吾君と一緒に、あんぐりと口をひらいてしまいそうでした。。。
めだたない小市民を願う二人だけれど、なぜだか謎が二人のもとに寄ってくる。
消えたポシェット
美術部の先輩が残した2枚の絵
おいしいココアはどうやって入れられたのか
テストの最後に落ちて割れたスポーツドリンクの瓶
高校生活の中でどこにでも転がっていそうな謎といえば大げさそうでしょうという問題にあたるのだけなのに、どこか躊躇する二人が、最後の不正免許詐欺事件について、反省会(?)を開く場面がなんともいい。
僕たちは別に、自分を誤魔化してるんじゃない。一朝一夕にはうまくいかない。諦めずに、じっくりやっていこうよ。
目指すは小市民。いやいや、高校一年生が努力してめざすものでもないと思うんですけど(笑)でも、その称号をいかに手に入れようと進んでいくのか。そりゃぁ、目がはなせませんね♪♪