makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

「神様の御用人」最初が肝心!まとめておかねば!!

なんでこの本を手に取ったのかは不明。。。きっと読メかなんかでランキングに入ってたんだろうな。。。多分9冊目が出版されたころだと思うんだけど。。。それを最初から新刊で買って始めるのはちょっと遠かった(?)ので、フリマで安くて冊数が多いのを選んで購入したのが今年の1月後半。。。令和元年からそれもなぜ始めたのか定かでない御朱印集めを始めて神社に行く機会も増えたからいい本との出会いだったらうれしいな・・・そんな軽い気持ちで読み始めたけど。。。

いきなりこっぴどく叱られてごめんなさい<m(__)m>って言いたくなるような、でも、とっても心に優しい物語です。でも、読み方がむずかしくって・・・私には記憶に残すことがきっと無理(T_T)そうなので、書評とか、そんな大それたものじゃなく、覚書として記録に記事にしておきます。

浅葉なつさんの、神様の御用人。 浅葉さん、もちろんはじめましての作家さんです。

 

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「主人公」 萩原良彦 

祖父敏益(とします)の無事を、「天神地祗八百萬神(あまつかみくにつかみやおろずのかみ」)を祀る「大天宮(だいてんぐう)」に祈り、その後その勝手な申し出を謝罪したことから御用人に任命。とは後に知らされることで、とある日とある老人を助けたところ「 宣之言書(のりとごとのしょ)」を預けられ、あとのことは狐に聞けといわれるのだが・・・

「その友」 藤波幸太郎 

出仕(しゅっし)みならい→権禰宜(ごんねぎ)神職 二つの摂社と七つの末社、その他を祀る「大主(おおぬし)神社」に仕える

 

 

一柱(ひとはしら) 

方位神(ほういじん) 

陰陽道の神様 四石社に鎮まる、方角を司る 狐 毛色から黄金(こがね)と呼ばれる

 

現代において、八百萬のすべての神が万能だと思うな

昔は神祭りという行為により、人から感謝の心を奉納されることで髪の力は補われていたのだ。そして人は、その神から恩恵を受けていた。神と人は、お互いがお互いを生かしめる、そんな関係であったのだ。

厚い神祭りを受けていた当時、神々は威に満ち溢れ、わざわざ御用聞きを走らせずとも事足りていた。

祀ることもしない人間が気まぐれにやってきては、勝手な願い事を唱えて去っていくのを何度見送ったか。これでh赤みの力は弱まるばかり・・・

宣之事書を手にした者は、力を削がれた神に代わって、その御用を聞き届けるのが役目だ。

 

黄金が語るこの言葉は、ちょっと・・・いや、かなり心乱される。御朱印集めのため参拝し、とにかく何か願い事をせねば。。。と一方的に投げつけた願いが・・・痛い・・・

 

御用

 神祭りをする人間が減ったことで、神々は力を失いつつある。日本の人の子が再び神祭りに目覚め、神に畏怖と敬いを持つように取り計らってもらいたい。

・・・のはずが、無理だとしりぞけられ、「都路里の抹茶パフェを食べたい」に落ち着く!?(笑)

 

 

二柱 

一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)

古事記下巻に登場 大和葛城山の東南麓に座

葛城(かつらぎ) 神沼河耳命(かむぬなかわみみのみこと)が高岡宮(たかおかのみや)を築いた場所 

「・・・吾は雖悪事(まがごと)、而一言(もひとこと)、雖善事(よごと)、而一言、言離之神(ことさかのかみ)・・・」と自分を名乗った、悪い事もよい事も一言で決める、言霊の神

お杏(きょう) 一言主の大神に仕える眷属(けんぞく) 銀杏の精霊

御用 「一言主をお救いくださいませ」

 

少女が泣くのにことばもかけてやれない、これっぽっちも、人の役に立てないとひきこもり、オンラインゲームに興じるが、「あんたはそこにいるだけで、充分優しいんだ」と良彦に気づかされ立ち直る。そして、ゲーム、SNSを通じた友になる。

 

 

三柱

大神霊龍王(おおみたまりゅうおう) 滋賀県瀬田の唐橋(からはし)の下に住まう瀬田川龍神。橋姫 橋の守護神としてまつられる神、そこから転じて鬼女を指すこともあり、宇治橋の橋姫は丑の刻参りの元祖となった姫。。という余談。

御用 「 あのボート部を即刻この川より撤退させよ」

 

俵藤太英聡(たわらとうたひでさと)の大百足(むかで)退治 の昔の恋に破れ現在の恋人たちをうらやむが「誰かを好きになることって、幸せなことだと思うけど・・・」「理屈で心は動かねぇよ」という良彦の言葉に救われる。

 

 

四柱

大年神(おおとしのかみ)、歳徳神(としとくじん)ともいう 

いわゆる新年に福をもたらす年神 

御用 かつて自分を丁寧に迎え入れてくれたあの家に、もう一度依代を飾らせること。そして福の神としてあの家に寄ること。

 門松や根引松は依代(よりしろ)になる。それがない家に、年神は寄れぬから。。

 

 

豆知識

・神様の単位は 柱 お守りは一体、二体と数える

天津神(あまつかみ) 高天原(かたまがはら)という神の国から地上へ降り立った神 有名どころは、伊勢神宮天照太御神(あまてらすおおみのかみ)

国津神(くにつかみ) もともと地上にいた神 出雲大社大国主神(おおくにぬしのかみ)

・年神は民間信仰の神、須佐之男命の息子の大年神神道方位神の一柱である歳徳神陰陽道と同一視されることもある。

 

 

 

知識を得たことが、こんなに!!(笑)

そしてもちろん、良彦の優しさが身に染みる物語だ。

もちろん孝太郎がいい友だし、御用聞きの友になった(?)黄金も、憎くてかわいい。これから彼らと共に、全国のいろんな神様のことを知りたい。そしてそれに伴う良彦の自分探しの旅(?)も楽しみだ!!