makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

「アリバイ崩し承ります」・・・20代前半の時計屋女性店主が!?

ドラマ化の影響だったのか、読書メーターで連日文庫版ベストテンに名を連ねてたので買ってはみたものの。。。またしても、熟成させてしまいました(^^;

ちなみに、本を買わずにドラマを見てみようと思ってたら、土曜の深夜枠で、気が付いたら始まってて、さらに気付いたら終わってたいう。。。

 

大山誠一郎さんの「アリバイ崩し承ります」 あ、はじめましての作家さんです。

 

f:id:maki_0004:20200516095918j:plain

 

捜査一課の新人刑事が、久々の休日に家の近所を探索してるときに、腕時計の電池が切れていることに気づき、入った商店街で電池交換に入った時計屋の壁に「アリバイ崩し承ります」の文字を見つけ、恐る恐る声をかけてみると、二十代前半にしか見えない若い女店主が祖父から受け継いだ知恵でもって、アリバイを崩したり、見つけたりするっていう、いわゆる「安楽椅子探偵」。そしてその報酬は成功報酬でたったの5000円。

 

天下の捜査一課が何か月も頭を悩ましてる難事件を、そんな女の子が話を聞くだけでいともあっさり謎を解いてしまうという物語に、「はぁ??」って感じだったんだけれども。。。本格ミステリのお手本ともいうべき作品だという事なのですが・・・「ふうん・・・」としか思わないのは、主人公が若いかわいい女の子だからという、嫉妬というか偏見なのか。まぁなんでもいいのだけれど。

 

7つの事件からなっていまして。。。あ、ネタバレだと覆いますのでご注意を!

 

・元奥さんに頼まれて自殺をストーカー殺人の体にした第1話。

・医薬品の暴力団への横流しをしていた犯人がそれに気づいた部下を暴力団同士の抗争に見せかけながら銃殺する第2話。

・アリバイ崩し物を得意とする推理作家が誤解と偶然で自分のアリバイを強固なものにしてしまった第3話

・ピアノ教師の姉を殺すのに夢遊病者の妹を利用したマッサージ師の男の第4話

・第5話は、女時計店主のおじいちゃんとの思い出(アリバイ崩しごっこ)話

・休暇中に訪れた山荘で巻き込まれた殺人事件は、殺そうとして逆に殺されたオレオレ詐欺の犯人の事件に、警察官希望の中一のかわいい男の子が犯人にされそうになった第6話。

・とある殺人事件から発覚した庭に埋められた白骨死体。1日限定の楽曲ダウンロードを使い、友人を錯覚させ復讐を遂げた男の第7話。

 

約1年の間に、未解決になったかもしれない話が7つもあるの?それを小娘が話を聞くだけで解決したって???やっぱり、ちょっと納得がいかない・・・(笑)

まぁ、それは、ある意味、新人刑事さんが、詳細をよくつかんでた。俯瞰で観るとちゃんとそこに答えはあるんだよ!って事なんでしょう。そういうことにしておきましょう。

 

・・・とか言いながら、ちょっと惚れっぽい(?)・・・あれ?もしかして、新人刑事君のお名前って出てきてない??刑事仲間には「新人」って呼ばれてるし、女店主(こちらは美谷時乃さんと名前が出てくる!)には「お客様」、なんか、気の毒・・・ドラマでは安田顕さんが演じられてる、、、ん??と思ったら、設定がちょっと違うのね、という話は置いといて・・・新人刑事君の未来(昇進とか、時乃さんとの恋とか)をまた見てみたいかも。とかって思うのは、面白い作品だったって事なんだろね(笑)