makiのきまぐれ読書日記

読んだ本を忘れないように。。。

教場0、風間道場入門者などまとめとく。

ドラマ版、教場を見る前に、最新文庫版教場Xを読み終えたいと思い、でもどうせ過去作を覚えていないからと、再読を始めた。実はここに、記録を残していたことさえも、忘れていたが(^^;

で、教場0。4月から始まるドラマが風間公親教場0 まさしく本作であったとは。。私は運がいいのやら、そうではないのやら(^^;

 

 

前作2本は、警察学校での教官だった風間だが、この0はそこへ赴任する以前。T県警本部捜査一課強行犯係にいる風間の姿。といっても、若者を指導する。という共通項。

あ、「退職届」ならぬ、「転属願い」(交番勤務に逆戻り)をちらつかせるあたりも、共通項か!?笑

 

文庫版最新刊教場Xにも「刑事指導官風間公親」の副題?がついてるから、とりあえず、事件と、道場入門(?)者を、まとめておく。

 

第1話 仮面の軌跡

  タクシーの中で殺された男の事件。

  M署。瓜原潤史(うりはらじゅんじ)

  人と会ったら、相手のにおいを嗅いでみろ

第2話 三枚の画廊の絵

  土砂崩れで見つかった頭部と両手のない男の事件

  K署。折本直哉(おりもとなおや)逮捕術の聖蹟抜群

  ヒントは君のここにあるぞ

  分からないなら絵を描いてみろ。できるだけ正確に模写することだ。

第3話 ブロンズの墓穴

  小学校の校門を入ったロータリー、ブロンズ像の前で死んだ女の事件

  S署。荒城達真(あらきたつま)。胃痛

  手取り足取りすべてを教ええるるもりはない。一を聞いたら十を知り、自分から動く事。どれが君の仕事だ。

  現場百遍

第4話 第四の終章

  俳優を目指す男が首を括った事件。

  F署。早坂すみれ(はやさかすみれ)

  荒城の後輩?連想ゲーム10番目が本心と教えられたが13番目(×迷宮入り〇一流の刑事)のエピソード

  ローカルの法則(物体同士が接触すると、両方に、かならずその痕跡が残る)

  人の顔を覚えるのに有効な方法

第5話 指輪のレクイエム

  妻がガス中毒でしんでいた事件

  Y署。大里翔子(おおさとしょうこ)

  自分の表情。笑顔と困り顔。その二つを半々に混ぜた面差しを作ってから、ゆっくりと相手に接近。そして相手の顔を下から覗き込まないこと。

  真似をしていることを相手に悟られないよう動きをトレースする

  あの男の感情が証拠になる

大6話 毒のある骸

  法医学教室の助教授が毒を飲み、家を出坂道を上り、息絶えていた事件。

  D署。平優羽子(たいらゆうこ)

  ゆっくり嚙む練習だ。いまは学校で習ったことを一つ一つ消化していく段階のはずだ。

  証拠物件の保存が第一だ。犯人の指紋を消すな。マル被の人着は。

 

 

入門者、それぞれの個性に合わせて、教え方、方針(?)を変えてる風間。事件をまず見極め、そのうえで、どうやって正解に導かせるかを判断してるってすごすぎない?

 

最初に読んだ時、これってただの警察物で、風間の教場にする意味ある?なんて書いた記憶があるけれど。。。やっぱ、独特だわね。

 

ドラマ。どうせ、録画、ためまくってから見始めるだろうから。。。やはりXまで早く読まなきゃね。と思うのである。

 

三部作のラストは文庫で「おまえさん」。

宮部みゆきさんの旧作を、再読するぞ~~~!シリーズの、おそらく最終。

最新刊「きたきた2の子宝船」で突如再登場をとげた「おでこ」におもわず手に取ったぼんくら~日暮らし。2014年にシリーズ再読してるのに、なぜか再読してなかった第3弾の本作「おまえさん」

何故再読してなかったかと考えれば、それはこれが、ほかの2作と違って、文庫だったから。。。??シリーズとして、見てなかった・・・と思われる???

宮部さんの本は、出たらとにかくすぐ買うから、単行本でないとおかしいのに何故?って思ってたら、この本、単行本と文庫本が同時刊行だったんだって!(チラシが挟まってた)

宮部さんによれば、この3冊目を出すのにめっちゃ時間がかかって、本来ならもう文庫化の時期だっていうこともあるけど、でも、単行本として楽しみにしてくれてる人ももちろんいるから、同時にした!という、なんとも読者目線なのがうれしい(^^)

発売が2011年だったらしいのだが、すでにその頃から本棚に苦労してたと思われる私は、文庫を選んだんだと思われるが、文庫だからと再読を飛ばされてたという事実に、ちょっと、なんか。。。。気の毒だった(^^;

 

で、シリーズ第3弾で、最終の、「おまえさん」である。

 

 

登場人物が多いの!!笑

主人公は井筒平四郎。と甥っ子の弓之助

岡っ引きの正次郎。手伝うおでこ。

おでこを捨てた母親玉井屋のおきえ。番頭善吉。

煮物やのお徳、おさん、おもん

八百源のおひで、にちょっかいを出し刃傷沙汰とおこす仙太郎

仙太郎をつかまえた、間島信之輔とその叔父本宮源右衛門

仙太郎の住んでた十徳長屋の丸助

瓶屋の主人で殺された新兵衛におかみの佐多枝、娘の史乃に差配人のおとし

瓶屋の主力商品は大黒屋謹製王疹膏

大黒屋主人藤右衛門(直一)

玄徳医師(最初に殺された身元不明の男はここで働いていた久助と判明)

 

とりあえずこんなとこかな。

で、新薬王疹膏をめぐって、昔大黒屋で共に働いていた、新兵衛、直一、久助が、同じくざく(調剤師?)として働いていた吉松を殺したことが今回の事件の始まり。

 

吉松には将来を誓った身重の女がいて、最初はその女、もしくは生まれた子供の復讐という線で動いていたが、弓之助の出した答えは違った。

 

瓶屋の佐多枝は、もともと新兵衛の友栗橋文蔵の夫人であった。栗橋夫妻は新兵衛に昔の殺人を打ち明けていた。栗橋の家には松川鉄秋という弟子がいて、その弟子が打ち明け話を聞いていた。。。その鉄秋が怪しいという。

で、その鉄秋と、彼になじんでいた史乃が、結託。

 

鉄秋は、ホントに酔っぱらってどぶ板を踏んで死んだお師匠文蔵を新兵衛が殺した。佐多枝までもがそんな新兵衛の元で不幸になろうとしている。。。お師匠が亡くなったら、自分の居場所もなくなった。。。。という恨みからの新兵衛への殺意。

史乃は、父新兵衛がその昔人を殺めたことがあったことを知り、それならば佐多江欲しさに文蔵をを殺したのではないか。。。佐多枝への嫉妬からの新兵衛への殺意。

 

さぁ、二人をとっつかまえよう!という段になって、史乃に恋心を抱いてた信之輔が史乃の元を訪れ、改心を願うが、鉄秋を信じる史乃が逃げた!!

 

で、表題「おまえさん」は終了するのである。

え???であった(^^;

 

残り柿

政五郎の目線。

玉井屋のおきえの事件(?)の決着偏。

おきえはたしかにおでこを捨てたけど、政五郎とお紺のもとで幸せになっているからそれでいい。

 

転び神

丸助の目線。

仙太郎から、おていという女と知り合う。そしてそのおていの知り合いお仲とも。

お仲は富くじで当たった人に一緒に身請けされた友お継を件の二人に殺されている。

富くじ。。。。じつは仙太郎はそれで身を滅ぼすことになったのだが。。。

弓之助の兄、淳三郎の登場!

淳三郎は、弓之助にくっついて、丸助のところにお徳謹製の弁当を届けに行き、丸助と意気投合。

仙太郎をだました富くじがらみの案件を、解決に導く!!

 

磯の鮑

信之輔の目線。

史乃に恋し、結果、逃がしてしまった。。。佐多江が話を聞いてくれた。。。

おとしに、「佐多枝さんも史乃さんも、貴方様にどうにかできるような女ではございません」って怒られる始末。。。

そこからの帰り道で身投げしようとしていたおしんを引き取る。おしんは栗橋医師に横恋慕していたが、栗橋医師と佐多枝が実は。。。ってことで絶望。

おしんに自らを重ねる信之輔・・・

 

犬おどし

王疹膏事件、解決編。

 

ちょくちょく出てくる佐伯さまがいい。前作で、おもてなしをうけたら、いいぐあいにしてくれる役人さん(平四郎よりえらい)として登場し、今回は、ちょくちょく名前が出てくるだけなのに、存在感抜群で笑 お徳さんの料理、満足しなすったかなぁ(^^)うん、違いない!なんて。。。

 

結局鉄秋は史乃の、彼への思いもむなしく、史乃をたてに取られても捕まることを嫌がり、逃れようとして死んでしまう。もともとは、騙されている佐多枝を案じ(カン違いだけど)、今回も病が思い病人を置いて出奔することなく看病を続けていたり、と悪い人ではないのだろうけど、往生際が悪かった。何より死んでしまっては。。。

史乃もすっかり壊れてしまったけど、まぁ、彼女の場合、それでよかった。。。?

 

弓之助の窮地を見事に救った淳三郎!鉄秋の行き場のなくなった跡取りでない息子と似た立場でありながら、やっぱり平四郎の跡取りはできない、弓之助にまかせたと笑い飛ばし、丸助のところで頑張ってる!!彼にも、いい道ができるといいなぁ。。。

 

 

おでこが大人になって登場したきたきた2。そこで弓之助は九州で学者になったと語られていた。そっかぁ。。。お役人さんになるより、彼にはそっちのほうが幸せだね。

怖いおもいや、知らなくてもいいことをわかっちゃう現実は、ちょっとつらいよ。。

平四郎は、どんなふうに、そんな弓之助を見送ったんだろう?っていうか、おかみさんが良く、手元から離す(?)のを許したよね。。。

そんなきっかけの物語、読みたかったなぁ・・・なんて思いながら。。。

 

 

2021年秋ごろから始まった、宮部みゆきさん、再読シリーズ、一旦、終了!!

次は、とりあえず、東野圭吾さんの「流星の絆」。新年1発目にしたかったんだけど、あの量はムリ!ってことで、保留にしたら、あぁ、十二国記の再読も。。。あぁ、教場も最新刊風間公親が文庫本になって、夏からドラマ始まるから。。。それも最初から読まねば。。。Kindle3か月99円も、一杯本棚に入れてるんだよなぁ。。。これはもうあとひと月ぐらいしか残ってないから。。。

などと、次読む本に、迷い中。。。。2023年も、たくさんの本、読みますよ~~~(^^)v

まさにオールスター!!「合唱 岬洋介の帰還」に天晴

ついに、中山七里さん、岬洋介シリーズ「合唱」にたどり着いた!

この本の背表紙をめくると初版本で2021年6月18日の日付がある。

きっとおなじみの読書メーターで、やたらめったらランキングに挙がってたんだと思う。初めましての中山七里さん、岬洋介シリーズ「さよならドビュッシー」を読み終えたのが6月15日という記録がある。

で、シリーズを順調に読み進め、いざ!ってなった時に、情報が入ってきた。

どうやら本作には、中山七里さんの他シリーズで活躍する人たちのオールスター作品らしい。。。

まじっすか?シリーズ前作を読み終わったのが11月20日であった。そしてそこから長い旅路が始まったのである。

ちょうどこの合唱には、中山作品・人物相関図なるものがついているので、それを見ながら。。。シリーズ以外では、渡瀬・古手川コンビの活躍も追っかけたら・・・

19作を経て本編に到達するまで、1年かかった(^^;

今年中に片を付けてやる!てことで。。。。一気に読んだ! もちろん最高♬

 

 

古手川・渡瀬コンビが、幼稚園襲撃の殺人犯を逮捕するところから始まる。

ところが犯人は精神異常だから罪に問えないでしょ!的な態度をとる。

それを調べた天生検事なるひとが、検事調べの最中に犯人を射殺してしまう!?

岬父からの取り調べを受けることになる天生検事。

 

さて、ここで私は大きな失敗を犯している。天生検事である。岬父との会話の中で洋介と司法研修性の時の同期であったって話が出てるのに、ふ~んとかって流してしまう私。やっぱり・・・・私だ(^^;

 

犯人として留置され、取り調べを受ける天生。弁護士がみつからない・・・・

 

そりゃぁ!御子柴でしょう!!七里作品の弁護士は御子柴だし、岬父に2度も勝ってるのは御子柴だし、絶対、御子柴でしょう!!

興奮するものの・・・・あれ?これって岬洋介シリーズよね??洋介、出番ある??彼は、御子柴とつながり・・・・あるわけないし・・・えぇ???と思ってたら

 

岬洋介、登場!!

「天生さんが言ったのですよ。自分が何かの弾みで被告人になったら助けに来いと」

え?ちょっと待って・・・そんな話。。あったっけ??

もういちど、「もういちどベートーヴェン」である(^^;

そっかそっか、天羽さんと洋介、そんな過去を共にしてたよ!!

 

で、洋介が、やはりというべきか、御子柴弁護士に天生の弁護を依頼する。

めっきり優しい人ってイメージが私にあるので、洋介に翻弄される姿は、ある意味楽しかった。けど、ツアーを中止し、ぽんと1000万の手付金を支払う洋介。すごすぎ!!

 

で、天生が御子柴を弁護士にたてるのに嫌な顔をしたので。。。え??そうなん??勝てるとしたらこの人だけじゃん!って思ったけれども、「検事」である天生さんはそりゃ、そういう反応になるのか。。。。

岬父の動揺っぷりも、想像通りでおかしかったね。

 

御子柴の代理で事件を調べる洋介は、渡瀬、古手川を訪ねる。そっか~。洋介は長年海外にいるから、ある種、誰ともつながりがないのよね~。とかって思ってたら、古手川から、解剖の先生について尋ねられる。

 

光崎教授率いる、法医学教室登場!そして、それから古手川が相棒となる。。。

 

いや~。揃ったね~。ってにやにやしてた。さて、事件はいかように動く??

どう考えても、天生が犯人でしかありえないんだけれど、そんなこともあるわけないんだよなぁ。。。どんな突破口があるの??なんて思ってたら、とある事件調書の担当捜査員の名がなんと犬養隼人! 

 

ごめん、忘れてたよ~(^^; そりゃ、オールメンバーに入るでしょうよ!!笑

あぁ鑑定家の氏家さんも。。。へんこつながりで、メンバーに笑

 

登場人物の事しか話してないけど。。。。事件、解決したね。天生さん、犯人じゃなかったよ。

まさか、犬養さん事件が犯行の動機だったとは。。。いい仕事するね~。

 

御子柴さんの今のお仕事っぷりが、ちゃんと伏線になって、途中退場御子柴さんからの、弁護人岬洋介!ってなるところも、ちゃんといい流れでした!

 

どうしても息子を認めることが出来なかった岬父だけど。。。

ちょっと雪解けが見えたかな??

父よ、いい加減、息子離れして、認めてあげて~~~。(御子柴がつくづく父親は面倒臭いって思う場面、すごく好きです笑)

 

 

岬シリーズのわりに、ピアノ(や楽器)の場面がほとんどなかったから、それ期待してた人はちょっとがっかりするかもしれない??

でも、私はうれしくてたのしくて、ニヤニヤが止りませんで、日付をまたいでの了読となりました(^^)

 

あ、解説読んで初めて知ったんだけど、中山七里作品ってやたらめったら映像化してるのね。綾野剛君の「ドクターデス~」は知ってた(録画してるけどまだ見れてない)し、本としては読んでないけど「護られなかったものたちへ」は劇場でみた。けど、そんなに~?え?あの人が??ってびっくりである。いつかお目にかかる日がくるかしら。。。時間、ないわなぁ。。。(^^;

余談だけど、今日、年末の大掃除で、録画してディスクにうつしてたのを100本くらい処分した。欲張って撮りだめるから、追いつかないのである。。。

 

 

なにはともあれ、2022年のうちに、ここまでたどり着けて良かった(^^)

もちろん、これからの七里作品も読んでいくつもり(すでに文庫化されたのは積読の山にうもれはじめている。。)だけれど、ここまできたら、岬シリーズ、もう一回読み直さなきゃなぁ。。。なんて実は思ってたけど。。。どうする!?

 

ちなみに2022年は、これで76冊となった。去年が100冊越えのとんでも記録だったけど、今年はここ10年ではそれに続く第2位の記録。よく頑張りました!

 

宮部さんの再読から、来年は、東野作品の再読にうつろうかなぁ。。。なんて。。。

とりあえず、2023年1冊目に読む本は、決めている。はたしてそれが実現となるかは未定だが。。。なんせ、超分厚い本です!

 

そんなわけで、さよなら2022年。良い新年を迎えましょう \(^^)/